「会社の決算が赤字になってしまった…。こんな状況で本当に融資を受けられるのだろうか?」
経営者の方なら、一度はそんな不安を感じたことがあるかもしれません。
たしかに、赤字決算は資金調達にとってマイナス材料となります。
しかし、赤字だからといって必ず融資を断られるわけではありません。
金融機関は、単に「黒字か赤字か」だけを見るのではなく、その原因や今後の見通しもふまえて、融資の可否を判断しています。
この記事では、赤字決算でも資金調達を成功させるために知っておきたいポイントを、わかりやすくご紹介していきます。
結論から申し上げますと、赤字でも融資を受けられる可能性は十分にあります。
金融機関や日本政策金融公庫は、赤字という結果だけで融資を決めることはありません。
大切なのは、
●赤字になった理由
●今後の改善計画があるか
です。
たとえば、
●一時的な設備投資等による赤字
●コロナ禍など、外部環境による一時的な売上減少
といった理由であれば、きちんと説明すれば理解されることが多いです。
実際に、当社にご相談いただいたお客様の中にも、「赤字決算だったけれど、しっかりとした再建計画を立てたことで、希望する融資を受けられた」というケースがたくさんあります。
赤字の企業が融資を申し込む際、金融機関はどのような点を見ているのでしょうか?
主なチェックポイントは次のとおりです。
①赤字の原因について
「なぜ赤字になったのか?」を、正確に説明できるかどうかが重要です。
売上の減少、経費の増加、外部要因など、原因を整理して伝える必要があります。
②今後の改善見込み
赤字のままではなく、これからどう改善していくのか。
具体的な数字をもとにした計画があるかが問われます。
③資金の使い道
今回の融資で「何に資金を使うのか」「なぜその金額が必要なのか」を明確にすることが大切です。
④経営者の姿勢・人格
数字だけではなく、経営者ご本人の「本気度」や「真剣さ」も重視されます。
面談などでは、誠実な態度でしっかりと想いを伝えましょう。
⑤担保や保証について(必要な場合のみ)
場合によっては、担保や保証人が求められることもあります。
また、法人の資産以外に、代表者個人としてはどのような資産があるのか。仮に更に資金が不足した際にも支援が可能なのかを確認します。
赤字決算でも融資を受けるためには、事前の準備がとても大切です。特に、次のような点を意識しましょう。
①現状を正しく整理する
まずは、現在の経営状況をしっかりと把握しましょう。売上、経費、借入状況、資金繰りなどを一つひとつ確認することがスタートラインです。
②再建計画を立てる
これからの改善に向けて、「どのような取り組みを行い、どのように業績を回復させるか」を計画にまとめましょう。
売上アップ策やコスト削減策など、できるだけ具体的に記載するのがポイントです。
③資金繰り表を作成する
お金の出入りを時系列でまとめた「資金繰り表」を用意しましょう。これにより、必要な融資額や返済計画も明確になります。
④融資目的と返済計画を説明できるようにする
「この資金をどのように活用して、いつまでに返済できるのか」を金融機関に納得してもらえるように説明できる準備をしておきましょう。
⑤専門家に相談する
融資交渉は、どうしても専門的な知識が必要になります。一人で悩まず、資金調達支援の専門家に相談することで、スムーズに進められるケースが多いです。
資金調達が成功したとしても、必要以上に借りすぎてしまうと、返済負担が重くなり、かえって経営を苦しくしてしまうこともあります。
融資を受ける際は、「本当に必要な金額か?」「無理のない返済計画になっているか?」を冷静に見極めることがとても大切です。
また、借り入れができたからと言って、油断をせずに必要な投資を行うように心がけましょう。
たとえ赤字決算であっても、しっかりと準備を整えれば、資金調達の道は開けます。
重要なのは、
●現状を客観的に整理すること
●再建に向けた現実的な計画を立てること
●金融機関目線で「なぜ融資が必要か」を丁寧に説明すること
です。
そして、
「自分だけで進めるのが不安だな…」と感じたら、専門家のサポートを活用しましょう。
当社では、資金調達に関する無料相談を受け付けております。
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