一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 英語学習におけるAI活用の考察

 

私は現在、英語学習にAIを取り入れていますが、その過程でいくつかの疑問と気づきを得ました。特にAIの回答の「ゆらぎ」は、学習効果に大きな影響を与えると感じています。

例えば、TOEICの問題をAIに出題してもらった際、ある時は模範解答が提示される一方で、別の時には「ネイティブはこんな会話をするよ」といった、文法的には問題なくとも、試験の解答としては不適切な回答が返ってくることがありました。さらに、同じ質問を翌日に行うと、また異なる答えが示されることも少なくありません。

この経験から、AIの回答を過信することの危険性を痛感しました。AIは膨大なデータを基に最もらしい答えを生成しますが、それは必ずしも唯一の「正解」ではありません。特にTOEICのような特定の形式や解答が求められる場面では、AIに「問題を出して」と依頼する使い方は適切ではないと結論付けました。

しかし、AIの特性を理解し、使い方を工夫することで、非常に有効な学習ツールとなり得ます。具体的には、自力で問題集を解いていて分からない問題に直面した際、AIにその解説を求めるという使い方です。AIは多様な視点からの解説や、文法的な補足、さらにはネイティブの感覚といった多角的な情報を提供してくれます。これにより、単に答えを知るだけでなく、その背景にあるルールやニュアンスまで深く理解できるようになりました。

AIは万能の教師ではありませんが、私の疑問を解消し、学習を多角的にサポートしてくれる強力なパートナーとしての可能性を大いに秘めていると認識しています。

 

 

 

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