4月以降、米市場では穀物の価格上昇が顕著化。背景には、米国の主要輸入先であるタイへの関税増(36%引き上げ)をはじめ、インド(26%)、ベトナム(46%)などからの輸入にも高率関税が適用されたことで、輸入コストが一気に膨張したことがあります 。また、米国内でも降雨過多による作付面積の縮小やインフラ損壊で、2025/26年度の生産見通しが約4.9百万cwt減少。需給バランスが緊張し、国内価格にも押し上げ圧力がかかっています 。さらには、世界的な物流混乱やエネルギーコスト上昇など、多層的要因が重なり、食卓への影響は不可避。政府の政策対応と農家の実情の狭間で、安定的供給の再構築が急務です。