最近、仕事が終わるたびに思う。
「今日、自分は何かを“積み上げた”のだろうか」と。
APIの仕様をググって、
Stack Overflowで似たコードを見つけて、
ChatGPTに聞きながら、それっぽく動くコードを書く。
動いた。
でも、これって“できた”って言えるのかな?
技術の世界は広すぎて、速すぎて、
気づけば「置いていかれそう」という焦りばかり感じている。
毎月新しいフレームワーク、
毎日更新されるベストプラクティス。
その波に飲まれて、
気づけば“ググること”が仕事になっていた。
でもある日、先輩が言った。
「俺もググってばっかだよ。でも、“選ぶ判断軸”はちゃんと自分で持つようにしてる」
その言葉が妙に刺さった。
技術に詳しくなることよりも、
“自分が何を大事にして、何を選ばないか”の方が、
エンジニアとして大切なのかもしれない。
それからは、自分の中に小さなルールを作るようにした。
「使うライブラリは長期保守されてるもの」
「トレンドよりチームに合う設計を優先」
「わからないときは、まず一人で10分だけ考える」
些細なことだけど、“軸”を持つだけで、
毎日の不安が少しずつ減ってきた。
ググってるだけでも、いい。
でもその先に、自分なりの判断があるなら、
それはちゃんと「積み上げ」になっているんだと思う。
今日もまた、ググりながら、少しずつ。