一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

連日厳しい暑さが続いている。空を見上げれば青空が広がり、太陽が容赦なく照りつける。畑に立つと、じりじりと肌を焼くような日差しと、むっとするような暑さに包まれる。農業を生業とする者にとって、暑さに関係なく作業を進めなければならない現実がある。作物は待ってくれない。収穫のタイミングを逃せば、一年の苦労が水の泡になる。だからこそ、どんなに暑くても、汗をぬぐいながら土に向き合う。

しかし、無理は禁物だ。近年の猛暑は命に関わることもある。熱中症の危険と隣り合わせで作業するため、対策は欠かせない。まずは早朝の涼しい時間帯に作業を集中させる。日が高くなる前の午前中でできることを終わらせ、昼間は休憩を多めにとる。水分補給もこまめに行う。ただの水ではなく、塩分やミネラルを補給できるスポーツドリンクや経口補水液を携帯する。帽子や吸湿速乾の衣類で直射日光を遮り、首に冷たいタオルを巻くことも有効だ。

時には、一人で作業していると体調の異変に気づきにくいこともある。家族や近所の農家同士で声を掛け合い、少しでも体調がおかしいと感じたらすぐに休むようにしている。農業は体力勝負だが、何より健康あっての仕事だ。暑さと上手に付き合いながら、この夏を乗り切りたい。

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江俣 利治

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