真夏の強い日差しが照りつける中、私たち苺農家は、もう来シーズンに向けた準備を始めています。収穫が終わったばかりですが、苗づくりや畑の土づくりは待ってくれません。高温が続く夏は苗への水やり一つにも気を遣い、朝夕の涼しい時間を見計らって丁寧に水を与えます。雑草もあっという間に伸びる季節です。手間はかかりますが、しっかり管理することで元気な苗が育ちます。汗が止まらない作業の中でも、冬に赤く実ったいちごをお客様に手渡す瞬間を思い浮かべると、不思議と力が湧いてきます。今は、実りのための土台を築く大切なとき。夏の厳しさを乗り越えた分だけ、甘くて香り豊かないちごが育ちます。この暑さを糧に、また一歩ずつ、来季に向けて進んでいます。