SBIホールディングスの北尾吉孝さんは、「平凡なことを完璧にやり続ける中で人間は成長して行く」と言います。
平凡なことであったとしても、決して物事を軽く見ず、常に一生懸命完璧を求めて行く。如何なる仕事であっても、誠心誠意努力し、きちっとそれに打ち込んで行く。こういう姿勢を持たずして、人間として成長して行かないのは間違いない。常に正しい判断をするために必要な人間性を磨く上では、息つく暇もないぐらいに一生懸命、自分の与えられた仕事に打ち込むことが一番の鍛錬だと思います。努力もせずに愚痴を言い、やる前から“できません”と諦めてしまうような人が多くいますが、不平不満によって何かが良くなることは決してない。むしろ、不平不満が湧いてきた時こそ、己の未熟さを思い、一層仕事に打ち込むことが大切です。そうしてやり通してゆく中で、仕事の意義が分かり、必然的に自らの仕事に対して使命感、責任感が生まれてくるように思います。一生懸命やっている限り、そこには何一つ無駄はなく、最終的には全てプラスになってゆきます。目の前の与えられた仕事に対して、一心不乱に取り組む姿勢を持ち続けることが大切だと思います。