ServiceEntryは「Kubernetesクラスタ外のサービスとの通信をIstioで制御する設定」です。
ServiceEntryは、Istioのカスタムリソースで、Kubernetesクラスターの外部サービス(例:外部APIやSaaSなど)をIstioのトラフィック管理の対象にするためのものです。通常、外部通信はIstioの制御外ですが、ServiceEntryを使うことで内部サービスと同じようにポリシーや監視、ルーティングが適用できます。
外部サービスにもmTLSやトラフィック制御が可能になり、セキュリティと可視性が向上します。SaaSや外部APIを多用する構成でも、内部サービスと同様に一元管理できます。
正しく設定しないと通信が遮断されるリスクがあります。特にDNS名やポート設定、エントリタイプ(MESH_EXTERNAL
など)の理解が必要で、初心者にはやや難しい点があります。
ServiceEntryは、Istio環境において外部サービスとの接続を柔軟かつ安全に行うための重要な機能です。クラウドネイティブなアーキテクチャを構築する上で、外部依存の多いアプリケーションには特に有効です。