一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

1. ServiceEntryを一言で言うと

ServiceEntryは「Kubernetesクラスタ外のサービスとの通信をIstioで制御する設定」です。

2. ServiceEntryについての説明

ServiceEntryは、Istioのカスタムリソースで、Kubernetesクラスターの外部サービス(例:外部APIやSaaSなど)をIstioのトラフィック管理の対象にするためのものです。通常、外部通信はIstioの制御外ですが、ServiceEntryを使うことで内部サービスと同じようにポリシーや監視、ルーティングが適用できます。

3. ServiceEntryのメリット

外部サービスにもmTLSやトラフィック制御が可能になり、セキュリティと可視性が向上します。SaaSや外部APIを多用する構成でも、内部サービスと同様に一元管理できます。

4. ServiceEntryのデメリット

正しく設定しないと通信が遮断されるリスクがあります。特にDNS名やポート設定、エントリタイプ(MESH_EXTERNALなど)の理解が必要で、初心者にはやや難しい点があります。

5. まとめ

ServiceEntryは、Istio環境において外部サービスとの接続を柔軟かつ安全に行うための重要な機能です。クラウドネイティブなアーキテクチャを構築する上で、外部依存の多いアプリケーションには特に有効です。

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竹田 将弘

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