一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

🏢 賃貸管理で関わる主な保険会社の種類

① 火災保険・家財保険(入居者向け)

対象:入居者(借主)
契約目的:部屋の火災、水漏れ、盗難、破損などに備える保険
主な保険会社例:
• あいおいニッセイ同和損保
• 東京海上日動
• 三井住友海上
• 損保ジャパン
• 楽天損保・セゾン自動車火災など

ポイント:
• 不動産管理会社が代理店になって、入居時に一緒に加入を勧められることが多い
• 家財+借家人賠償(オーナーへの損害賠償補償)セットが一般的

② 賃貸住宅オーナー向け火災・建物保険

対象:オーナー(貸主)
契約目的:建物や設備の火災・自然災害による損害を補償

主な保険会社例:
• 東京海上日動「ビル・マンション総合保険」
• 三井住友海上「GKすまいの保険」
• あいおいニッセイ同和「賃貸住宅オーナーズ保険」
• 損保ジャパン「ビル・マンション用火災保険」

ポイント:
• 建物(共用部含む)全体の補償が目的
• 給排水設備の漏水事故などにも対応する特約が人気

③ 家賃保証会社(保証型保険)

対象:入居者・オーナー・管理会社
目的:家賃滞納リスクを補償
実態:保険会社ではなく“保証会社”だが、保険会社の子会社が運営しているケースが多い

主な会社例:
• 全保連(あんしん保証系列)
• Casa(あんしん保証)
• ジェイリース
• 日本セーフティー
• オリコフォレントインシュア(オリエントコーポレーション系)

ポイント:
• 管理会社と提携して入居時に加入必須となることが多い
• 家賃滞納時、保証会社が立て替え→入居者へ請求

④ 管理会社が加盟する包括的保険

対象:管理会社・オーナー・入居者
内容:管理物件全体を包括して補償する保険
例:
• 「全管協少額短期保険」:全国賃貸管理業協会が展開
• 「宅建ファミリー共済」:宅建協会が提供

ポイント:
• 管理会社単位で契約することで、各入居者にスムーズに保険を提供できる
• 小額短期保険業者(少短)が多い

💡 管理会社としての注意点
• 火災保険・保証会社・共済系など、どの仕組みを導入するかで管理業務の効率・リスク分散が大きく変わります
• **少額短期保険業者(少短)**を使う場合は、金融庁登録済みか必ず確認(※無登録は違法)
• 家賃保証を「保険」と誤認して説明しないよう注意

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吉田 純也

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