これまで事業の段階ごとに検討してきた法人化について説明してきました。
最後に、法人化のタイミングについて、私なりの考えをまとめます。
まず、節税という観点について。
利益が900万あたりを超えてきたら法人化を検討という記事をよく目にします。条件によっては確かに節税することはできますが、必ずしも自分自身の可処分所得が増えるとは限りません。逆に減ることの方が多いと思います。節税した分はどこにいったのか。それは法人の内部留保として残ることになります。
次に、信用という観点について。
大きなローンを組みたい等の個人的に事情があれば別ですが、普段の生活の中で個人事業主だから信用を得られず不便な思いをするというようなことはありません。クレジットカードが取得しにくくなる等の情報もありますが、私の経験上は特にそのようなこともなく、会社員時代と変わらない生活を送れています。
では、法人化するタイミングはいつなのか。
それは、自分がやりたい事業そのものであったり、規模であったりの目標が、法人化をしないと実現できないときです。つまり、1人でこじんまりとビジネスをしている段階では(その名の通り)個人事業主でよいと思います(どちらかというと個人事業主のほうがよいです)。逆に、何かしらビジネスアイデアが浮かんで大きく事業展開したい、そのために従業員を雇いたい、増やしたいなどの目標が定まったときに法人化を考えるべきだ、というのが私の結論です。
最後に、WEB上に節税等の目的で法人化した方が良いというような情報が色々ありますが、そのまま鵜呑みにせず、自分自身の今の状況を鑑みて冷静に判断することをお勧めします。