フロントエンドエンジニアとして主にコードの世界に身を置いてきた私は、Webデザインを学ぶ過程で、静止した画面がいかにして「生きた」媒体へと変わるのかを深く考えるようになりました。
最近、特に意識しているのが、スクロールやクリックに伴う「ささやかな動き」の取り入れ方です。派手な演出で目を引くことよりも、ユーザーの操作に対してわずかに反応が返ってくるような、心地よいリズムを作ることを大切にしています。
ボタンに触れた瞬間の柔らかな色の変化や、要素がふわりと現れるタイミング。こうした細かな調整は、エンジニアとしての実装スキルと、デザイナーとしての感性の両方が必要とされる領域です。
過剰な動きは情報の邪魔になりますが、意図を持った適切なアクションは、サイト全体に安心感と使いやすさをもたらしてくれます。
ロジックに基づいた正確な実装に、動きという「表情」を加えること。
制作の最終段階で、自分の書いたコードによってデザインが生き生きと動き出す瞬間には、何度経験しても格別の喜びがあります。これからも、訪れる人が自然と心地よさを感じられるような、丁寧なリズムを刻んでいきたいと考えています。