僕は昔からキャンプが趣味で、キャンプ歴はかれこれ30年以上になります。
元々はバイクツーリングがアウトドアの始まり。当時はただ宿泊費を抑えたいがためのキャンプ(野宿)で、キャンプ場を利用することすら稀でした。
仕事を辞め、東北、北海道方面にツーリングしたときは、ほぼ2か月間テント暮らしでした。
その後リバーカヤックに興味を持ち、カナダのユーコン川を3週間かけて下った経験がありますが、この時もほぼテント暮らし。
カヤックも折り畳み式のものを日本から運んだので、中々大変でした。
今は、車も持っていないので趣味のロードバイク(自転車)か、公共交通機関と”歩き”でキャンプです。段々とシンプルになっております。
バイク、カヤック、自転車共何はともあれ荷物の重量を軽くする、コンパクトにパッキングするということが最重要課題です。最近はテント、マット、シュラフ等
かなり軽量な製品がでていますので、ある程度は”金で”解決します。
しかし、最後は多少不便でも荷物を切り詰めることが必要です。その作業が快感となり、挙句の果てに”美学”となります。
今年に入って初めて、椅子を導入しました。今までは地面に寝っ転がっていましたが、余程その姿が川原乞食じみていたのか、近くのソロキャンパーが「椅子を貸しましょうか?」
と声をかけてくれました。
僕には美学があるのでこの親切な申し出を断りましたが、少々屈辱でもありましたので、キャンプ歴30年にして漸く超軽量の椅子を導入しました。
感想はというと「あまりかわらん」でしたが。 結局、地面に寝転がって焚火をし、毎度の様に酔っ払いました。ただ道具を置くスツール代わりとして椅子は便利でした。
三つ子の魂百までといいますが、僕は永久に雑誌に載っているようなオシャレなキャンプはできんと思ったのでした。
最近のキャンパーはとにかく大量の道具と、でかいタープを持ち込み、時には”飾り付け”までして雑誌の1シーンを再現しようとしている人が多いので、
昔ながらのキャンパーは少し眉をひそめて「早くキャンプブームが終わらんかな。。」
などどボヤいております。