一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

開発の中でGithubが欠かせないものになっている今、オープンソースのプログラムをよく目にするようになってきている。

もちろん、企業の中で開発しているものは閲覧権限が絞られて、企業内の開発陣しか見ることが出来ないようにはなっているが。
例えば、仮想通貨の世界では結構な数のソースコードがオープンソースとして公開されている。

仮想通貨の(しっかりとした)取引所は、その通貨を上場させる判断材料として「開発が進んでいるか?」という点をたいてい取り入れている。
その際、Githubのソースコードをチェックしていることは、容易に想像出来る。

これはすごいことだ。
そこに乗るデータ自体に価値・価格が付くソースコードが全世界の誰にでも公開されているのだ。

当然のことながら、悪意のあるハッカーも読んでいるだろう。
彼らは残念ながら勤勉だ。

ということは、だ。
生半可なソースコードを出すとあっという間にハッキングされてしまうことになる。

ちなみに私は、2017年7月のBIP91ロックイン前にビットコインのソースコードを目に通した経験がある。
価格がどのタイミングで変動するか見極めるために、ビットコインのプルリクエストを日々ひたすら追っていた。

こういう経緯を見ると、具体的な価値・価格とソースコードが直結している恐ろしくも面白い時代になってきた、ということが言える。

ソースコードの質とは何か?というとまた一つのテーマになってしまうが、あえてざっくりと書くと。

しっかりとしたオブジェクト指向・丁寧な実装・例外処理の考慮・セキュリティの観点・テスト実施からのフィードバックがあること、等々が挙げられる。

一昔前はHTMLコーディングからの延長のなんちゃってプログラムをPHPなどで見ることもあったが。
今はそのようなものは通じない世の中になってきている。

社会の中でプログラミングの重要性がひっそりとますます増してきているのだ。

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今成 匡志

IT業界20年、その中でフリーランスSEは10年になる40代エンジニアです。 新卒と35歳のときにリストラに会った氷河期世代でもあります。 個人的に最も興味あるのは、技術メインではなく「仕事が出来て稼げるSEはどのような性質があるか?」という点です。 もちろん技術そのものにも興味がありますし、技術がどのように世の中に使われているか?ということにも興味があります。 上に挙げたような切り口から記事を書いていきたいと思います。

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