少し前にMacのターミナルのプロンプトを変更しましたが、作業をしているとls
コマンドのデフォルト設定が気に入らなくなったので設定を追加しました。
具体的に言うと、
% ls DIRECTORY tmp.txt % ls -l total 0 drwxr-xr-x 2 user group 64 5 3 13:37 DIRECTORY -rw-r--r-- 1 user group 0 5 3 13:38 tmp.txt
↑これを、
% ls DIRECTORY/ tmp.txt % ll total 0 drwxr-xr-x 2 user group 64 5 3 13:37 DIRECTORY/ -rw-r--r-- 1 user group 0 5 3 13:38 tmp.txt
↑こうしました。
今回は、この設定方法について書こうと思います。
結論としては、~/.zshrc
に以下の設定を追加するだけです。
export LSCOLORS=cxfxcxdxbxegedabagacad alias ll='ls -lGF' alias ls='ls -GF'
※.zshrc
を未作成の場合、ホームディレクトリ配下に作成する必要があります。
まずは、ls
の結果が色付きで表示されるようにして、よく使うls -l
をll
で実行できるようにします。
そのためには、~/.zshrc
に以下のalias(エイリアス)を設定する必要があります。
alias ll='ls -lGF' alias ls='ls -GF'
この設定のそれぞれの意味は以下の通りです。
alias
:入力コマンド='実際に実行するコマンド'
-G
:ls
の結果を色付き表示にする。-F
:ファイル名の後にタイプ識別子(*/@
など)を付けて表示する。なので、ls
コマンドの実行結果は以下のようになります。
% ls DIRECTORY/ tmp.txt % ll total 0 drwxr-xr-x 2 user group 64 5 3 13:37 DIRECTORY/ -rw-r--r-- 1 user group 0 5 3 13:38 tmp.txt
ディレクトリが色分けされ、かつ、ディレクトリ名の後ろには/
(スラッシュ)が付くので、デフォルトより見やすくなりました。
初めの方はここまでの設定で満足していたんですが、私はターミナルの設定を「Pro(デフォルトはBasic)」にしているので、「黒背景に青字だと見にくいな……」と思うようになりました。
そこで、~/.zshrc
に以下の設定を追加します。
export LSCOLORS=cxfxcxdxbxegedabagacad
LSCOLORS
の1文字目の「c」でディレクトリの文字色(緑)を、2文字目の「x」でディレクトリの背景色(環境のデフォルト)を設定しています。
そのため、以上の設定を追加するとls
コマンドの実行結果が以下のようになります。
% ls DIRECTORY/ tmp.txt % ll total 0 drwxr-xr-x 2 user group 64 5 3 13:37 DIRECTORY/ -rw-r--r-- 1 user group 0 5 3 13:38 tmp.txt
ディレクトリが緑色で表示されるようになり、より一層見やすくなりました。
ちなみに、LSCOLORS
のデフォルトはexfxcxdxbxegedabagacad
です。(1文字目の「e」が青色の意味)
また、ネットで検索していると、ディレクトリの色をシアンで表示するLSCOLORS=gxfxcxdxbxegedabagacad
も人気なようでした。
以上の設定を反映させるには、~/.zshrc
の再読み込みが必要なので、source ~/.zshrc
を実行するか、ターミナルの再起動を行ってください。
以上で設定は完了です。快適なMac生活のお役に立てば幸いです;)