見落とされやすいEXCELファイル納品時のレビュー観点
フリーランスのITマネージャとして、EXCEL形式の納品物をレビューする機会が多いですが、EXCELシートの内容だけチェックしても納品物の確認としては不十分な場合があります。
今回は、EXCEL納品物のレビュー観点として気にすべきポイントのうち、1つをピックアップしてご紹介します。
<観点>
「数式」タブの「名前の管理」に不適切な文言が混入していないか確認する。
<説明>
「名前の管理」はEXCELの機能として任意の「名前」と「値」等を紐づけた名前の定義が行えますが、意図して設定する定義だけではなく、EXCELの機能で自動的に作成される定義もあり、不適切な値が設定されている場合があります。
例えば、他社へ納品した過去の成果物をコピー等で流用した際には、この名前の定義に他社名が混入しているといったケースが見受けられました。
情報漏洩になりかねないため、単純なシート内容だけでなく、「名前の管理」の項目もチェックするように、レビュー観点として設けてはいかがでしょうか。
<更なる落とし穴>
さらに「名前の管理」について、もう1つ見落とされやすい落とし穴があります。
実は「名前の管理」に表示されているもの以外にも【非表示となっている定義】が存在します。
厄介なことに、非表示となった名称はVisualBasicの実行を行わないと再表示することができない仕様の様子です。
詳しい方法については、先人が既に解決方法を記載してくれているので、以下の記事が参考になります。
https://dev.classmethod.jp/articles/excel-delete-name/
以上、見落とされやすいEXCELファイルのレビュー観点でした。
ほんの一例のご紹介となりますが、次回以降、別の観点等もご紹介します。