年金は賦課方式で運用されるため利回りは賃金率の上下に応じて給付額が変動します。そのため、利回りをそのまま評価するのは適切ではありません。
利回りから賃金上昇率を引いた値をスプレッド(実質的な運用利回り)と言い、この値で年金の利回りを評価するべきと言われています。賃金上昇率はマイナスになることもあるため、スプレッドが名目運用利回り(賃金上昇率込の運用利回り)を上回ることもあります。
GPIFが提示している運用目標はスプレッドで評価しています。
https://www.gpif.go.jp/gpif/investment_return_target.html