6日の東京株式市場で日経平均株価（225種）が続伸し、終値は前日比289円35銭高の3万2506円78銭となった。改めて約33年ぶりの水準を付け、3営業日連続でバブル経済崩壊後の最高値を更新した。
先物など主導の踏み上げ相場のような様相となりつつある。ストップロスに伴うショートカバーなども入っているとみられる。この相場での逆張りはかなりのリスクを伴う。相場のピークなどは計算で求められるものではなく、ピークが形成されて初めてそこが高値と認識される。今回のように特に材料はなく、以前のバブル期のように買うから上がる、上がるから買うといった相場には、とりあえず素直に順張りで従うほうがリスクは少ない（と思う）。しかし、この相場はいずれ大きく反転する危険性は高い。それはあくまでピークアウトを確認後に仕掛ければ良いと思う。注目すべきは日銀の動きとみている。今回の疑似バブルも温床には日銀の異次元緩和があり、1989年のバブル期のように日銀の金融政策の転換の遅れが、急速な相場変動を招きかねない。日銀が引き締め策に転じるべきでないとかいうのでなく、早く正常な政策に戻し柔軟性を取り戻すべきだとみている。
入会申込
ログイン
