■viコマンドの基本動作
基本的な書式
$ vi ファイル名
ファイル名で指定しているファイルが存在していれば、そのファイルを開く。
workディレクトリのconfig.phpという名前のファイルをviで開く場合は、次のとおり。
$ vi work/config.php
はじめは、編集することができないコマンドモードで始まる。
この状態では、カーソルキーを動かして閲覧ができる。
■viエディタの基本的な使い方
viエディタは入力モードに移るためのキーと、
切り取りやコピーをするコマンドモードのキーがある。
<入力モードのキー一覧>
iキー:現在のカーソル位置に文字を挿入する
Rキー:現在のカーソル位置から文字を上書きする
Aキー:現在のカーソル行の最後に文字を追加する
Oキー(大文字):現在のカーソル行の前の行に行を挿入する
oキー(小文字):現在のカーソル行の次の行に行を挿入する
■入力モードとは
文字を入力する場合は、入力モードに移るキーを入力する。
よく使用するものとしては以下がある。
・iキー:
現在のカーソル位置に文字を挿入する場合は「i」キーを入力する。
そうすると、現在のカーソル位置に文字を挿入する編集モードになる。
任意の文字を入力する。
入力完了したら、ESCキーを押し、コマンドモードに戻る。
■入力モードの注意点
入力モードは、ESCキーを押すことで、コマンドモードに戻る。
入力したらESCキーを押すことを忘れないように意識する。
上下左右へのカーソルの移動、delete、BackSpaceなどの文字をしようとすると、想定外の文字が入力される。
これらのことは入力モードではできない。
間違えて入力した場合は、そのままコマンドモードに移行し、コマンドモードで削除などの操作を行う。
■コマンドモードとは
コマンドモードでできることはたくさんある。
今回は、使用頻度の高い文字列の編集とviを閉じる操作を紹介する。
<コマンドモードのキー一覧>
xキー:1文字削除
yyキー:1行コピーしクリップボードへ格納する
ddキー:1行切り取りしクリップボードへ格納する、または1行削除
pキー:クリップボードの内容をカーソル行の下の行に貼り付ける
:qキー:ファイルを閉じる。変更があった場合はメッセージが表示され、閉じることができない
:q!キー:ファイルを閉じる。変更があった場合は変更を破棄する
:wキー:ファイルを保存する。viは終了しない
:wqキー:ファイルを保存しviを終了する
■閲覧・確認
ファイルの内容を変更するのではなく、閲覧、確認するだけなら次のコマンドを使用する。
・cat:ファイルの内容を表示する。
・more:ファイルの内容を1画面毎に表示する。Enterキーで次の行を順次表示する。
・less:ファイルの内容を表示する。上下カーソルキーでスクロールができる。
※個人的な纏め
・最近よく使用するものとして「rキー」がある
「rキー」を押し、文書の1文字修正する
例)
2023/07/15
↓日時の変更(「5」を「8」に「rキー」を使って修正)
2023/07/18
・行をコピーして貼り付けする。
1行ではなく、何行かコピーして貼り付ける場合
コピーする行数の数字を押してから「yyキー」を押す。
そして、それを「pキー」でカーソル行の下の行から張り付ける
例)
文書が以下のようにあり、その3行をコピーし一番下に張り付けたい場合。
2023/07/15
作業1
作業2
↑
カーソルを「2023/07/15」の行に合わせて、「3yy」と押す。
そうすると、3行、コピーされる。
その後、カーソルを一番下(「作業2」の行)に合わせて、
「p」と押すと、張り付けられる。
結果は以下のようになる。
↓
2023/07/15
作業1
作業2
2023/07/15
作業1
作業2
・文書を修正後、間違いがないか確認するために「閲覧・確認」のためのコマンドを打つ
例えば「more」コマンドを使った場合、以下のように打つ。
$ more ファイル名
文書の内容を確認して、修正箇所が修正したように変更されていれば問題なし。