1月からスタートした大規模プロジェクトが、現在、要件定義のフェーズに入っています。
プロジェクトの具体的な内容については詳しくお伝えできませんが、組織やシステムのスケールを考えると、さまざまな技術的・運営的なチャレンジが伴うことは間違いありません。私は特定の役割に固執せず、プロジェクト全体のスコープを俯瞰しながら、品質を担保することを最優先の責務としています。
こうした大規模プロジェクトでは、長期的に見れば必ずと言っていいほど予期せぬ問題が発生します。
これらの問題を未然に防ぐため、私が特に意識しているのは、プロジェクト内の各サブチームに対して優先順位をつけて順番にリスクを突きつけ、課題を顕在化させることです。
具体的には、一度にすべてのチームに対応するのではなく、その時々で一番課題をかかえそうなチームに焦点を当て、論点を整理しながら、リスクを浮き彫りにしていきます。
時には「炎上」しているかのような厳しい状況を意図的に作り出し、チームの危機感を引き上げることで、問題の解像度を高め、解決に向けた動きを促します。
このアプローチはプロジェクト全体の安定性を高める上で重要です。
後々になって各チームがバラバラに問題を抱え込み、それぞれが独立して炎上するという最悪の事態を防ぐためにも、早い段階で課題を共有し、適切なアクションを取ることが求められます。
引き続き、要件定義のフェーズは続いていきます。多くの論点が浮かび上がる中で、プロジェクトが目指すべき方向性を見失わないよう、粛々と取り組んでまいります。