一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 高校入試が終わる日

高校入試、終わる

先日、長野県の公立高校入試の合格発表がありました。

当塾の生徒は無事に「全員合格」という結果となりました。

今年は2名ほど厳しい状況にあったので、

不合格の生徒が出ることを覚悟していました。

ですが、結果的には全員合格。

これ以上ない、最高の形で生徒たちを

送り出すことができました。

定員割れの高校、続出

そんな素晴らしい結果に終わった高校入試ですが、

その一方で、一歩引いたところから、

客観的に数字を見ると

「もはや入試というのは成り立たなくなってきている」

という事実に気付かされます。

特に今年の入試に関しては、

当塾のある学区で定員を満たしたのは、

「偏差値50以上」の4つの高校だけでした。

それ以外の高校は、すべて定員割れ。

乱暴な言い方になりますが、

「平均点以下の高校は、どこでも入れる」

という状況での入試となりました。

この傾向は、数年前から起こっていることですので

おそらく今後も同じ傾向が続くと思います。

競争のあった高校でも

一方、定員を満たした高校であっても

「随分と入りやすくなっているな」

という印象を受けました。

今回、「学区内で倍率が高い」

と言われている高校に、数名受験しました。

一番結果がよかった生徒と悪かった生徒の差が

50点ありました。

このくらいの差があっても、

倍率が高い高校に合格できる。

「競争」が機能していないように感じています。

高校入試は、いずれなくなる

高校再編の話があるので、

定員割れの高校を中心に高校の数は減ります。

各高校の定員の数も減っていくことになると思います。

ですが、それ以上の速さで「少子化」の影響は

出てくるように感じています。

そうすると、巷で言われているように、

いずれ高校入試というものはなくなり、

「高校全入」の時代がやってくるのだろう。

そう思っています。

そうした状況になった時に

「高校入試対策」を謳っている当塾は

どのように生き残っていかなければならないか。

今から真剣に考えていかなければならない。

そう思っています。

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猿田 典明

長野県安曇野市で学習塾をしております。主に小中学生を指導しています。

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