一般社団法人 全国個人事業主支援協会

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  • 急にご高齢者の呂律が回らない症状が認められる事があります。

    私の担当する女性ご入居者でもあり、その場合は脳卒中が疑われますが四肢の随意性は保たれておりました。一過性脳虚血発作も考えられますが、施設では経過観察の対応となっております。

    その後も特に体調は問題なく過ごされておりますが、中長文の発語では明瞭性に乏しい状態です。

    過度なストレスやうつ病でも症状はあるそうで、女性ご入居者はしばらく顎関節症により食べ物の[…]

  • 横隔膜は内臓の間に存在する唯一の骨格筋です。横隔膜トレーニングにより、呼吸、循環、内臓機能、自律神経、体力のいずれにも有益です。

    トレーニングは腹式呼吸です。呼気に重点が置かれますが、呼気は横隔膜にとってストレッチであり筋力トレーニングの効果はないそうです。

    お腹を膨らませる事が筋力トレーニングであり、これは目に見える運動でありわかりやすく実施できます。

    つまり、お腹を膨らませたりへこませたりするだけで、横隔[…]

  • いつも穏やかであった方が徐々に被害妄想的発言が強まりリハビリにも影響が出る場面があります。

    被害妄想にも種類があり、対象者は認知症による被影響妄想が考えられました。

    「自分の思考や行動が他人にコントロールされている」妄想により「あの人に足を引っ掛けられた」「呪うわよと言われた」など主な発言でした。

    食事量も減少し、居室に籠るようになり活動性低下も認められました。

    対応として①否定しない②責めない③妄想の[…]

  • 日本での認知は少ないが、海外ではICTを用いた「遠隔リハビリテーション」が行われている。

    リハビリテーション従事者と患者が物理的に離れている環境でリハビリを行う方法であり、今後は日本でも発展が見込まれているようだ。

    デメリットは直接患者に会えないことが最たる点であるが、長所としては短所を上回る事が考えられている。仮想現実やゲーム機による導入により参加者同士のコミュニケーションが可能になるなど付加価値を求める患者にも[…]

  • 理学療法士から転職しやすい職種として言われておりますのは

    ①福祉用具専門相談員

    ②パーソナルトレーナー

    ③WEBライター、監修者

    などが挙げられております。

    ①では理学療法士がリハビリを通じて培った身体機能の評価や知識が生かせるものと考えられます。理学療法士の国家資格を有していれば、講習.試験を受ける事なく相談員業務に従事できるそうです。

    ②もマンツーマンのトレーニングを行う上で、指導や進捗[…]

  • 高齢者の転倒は後側方向に転倒することで大転子を強打し大腿骨頚部骨折を引き起こすことが多いと言われています。

    DYJOCトレーニングでは、前足部への不十分な荷重に対し姿勢制御に関与する足底メカノレセプターを賦活させる事でステップ反応や踏み直り反応の改善を図ります。

    足指トレーニングとしてはタオルギャザー、また不安定板を用いたバランス訓練など、リハビリ対象者の身体機能に応じて訓練内容も幅広く選択でき安全に行える事もリハ[…]

  • 最近話題となっておりますライフキネティックについて。

    運動と脳トレを組み合わせたプログラムであり、シナプスの増加による神経細胞間の新たなつながりを生成するそうです。

    高齢者に対しても認知症予防で有効といった報告もあり、実際に「記憶力」「反応速度」「視野の広がり」に向上が認められたそうです。

    プログラムには「お手玉」を使用したものがあり、日本人高齢者には馴染みのあるものから受け入れも良く導入もしやすい事が考えら[…]

  • リハビリを進める上で栄養状態の把握は必要な事です。簡易的ではありますがアルブミン数値とリハビリ内容に関して以下に記載いたします。

    3.6以上→栄養状態を気にせず運動可能

    2.8〜3.5→疲労しやすく適度な休憩と翌日の状態観察が必要。

    2.0〜2.7→離床を目的に週単位で運動負荷量を調整する。

    2.0未満→拘縮予防、褥瘡予防などコンディショニング中心に他動運動を行う。

    栄養状態が不足している中で[…]

  • 高齢者施設での人間関係によるトラブルは、入居者の寂しさや嫉妬心に原因がある事が多いと聞かれています。

    最近まで仲良くお話しされていた女性ご入居者同士が、些細なすれ違いから口論となり距離を置く場面が最近も見られました。

    お互い顔を見合わせないように、食事を居室配膳にしたりと対応していましたが活動性の低下から食事量の減少、さらには精神的な落ち込みから活気までも失われてしまいます。

    このような場合、やはりご家族の存[…]

  • 急な褥瘡発生に対して、エアーマットが届くまでに応急で使用できるクッション作成をご紹介します。

    ①パットまたはオムツを水で浸す。

    ②パットまたはオムツ内のポリマーを取り出す。

    ③水に浸り膨張したポリマーをビニールフクロやジップロックに移す(患部に適量)

    上記手順で作成し、患部にあてがいます。

    病院や老健施設などで幅広く活用されており、特に踵や肘などで使い勝手が良い印象です。

    慣れればものの5分[…]

  • 第9波と呼ばれる最近のコロナ感染状況により、訪問リハビリの中止や活動の制限があります。

    2週間ぶりにリハビリ介入すると、明らかに体力.認知機能面での低下が認められました。

    スポーツ庁の「体力.運動能力調査」によると新型コロナウィルス感染拡大前は高齢者の体力.移動能力は向上していたが、流行後となる2021年調査では低下が報告されている。

    またニッセイ基礎研究所によると、特に移動能力での低下が著名である事が発表さ[…]

  • ホームにて看取り対応となったご入居者のリハビリについて。

    癌と診断された女性ご入居者に対し、先ずは「がんロコモ」と言われる運動器症候群に対し、身体機能面の維持を図りました。

    しかしながら、癌治療による長期間の安静、抗がん剤の副作用による神経症状などで次第に自立動作が困難となりました。

    状態に合わせたリハビリを行いながらも、心理状態の安定を目的とした、コミュニケーションやお気持ちに寄り添う事もリハビリを行う上で大切と考えます。

  • pusher症候を呈しているご入居者に対して、有効と言われるリハビリアプローチに以下のようなものがあります。

    ①自身の身体の位置認識が乱れている事を自覚きただく。

    ②周囲の環境と身体の関係を視覚的に探索し、自分が直立しているか確認いただく。

    ③セラピストの腕やドア枠、窓、柱などの垂直構造物を基準点として使用する。

    ④垂直な体勢をとるために必要な動作を練習する。垂直な姿勢を維持しながら機能的な活動を行う。[…]

  • 有料介護付き施設で働いていると、半側空間無視の症状が残存した状態でご入居される方がおります。

    概ね発症から1年過ぎて病院でのリハビリを経由しておりますが、結論から言いますと施設入居後半年から1年で症状が改善される方が多いです。

    個人的な意見ですが、改善する条件としては①寝たきりではない事②日常会話が概ね成立する、認知症状がクリアな方が経験上当てはまります。

    リハビリとしては視覚探索訓練やプリズム眼鏡装着による[…]

  • 開業から1年が経過しました。

    去年の今頃は全くお客様がおらず、とにかくパンフレットと名刺を配ってまわっていた事が思い出されます。

    個人事業の難しさを目の当たりにしましたが、少しずつ知り合いからの紹介などでお客様と契約に至りやってこれました。

    企業に所属していた頃よりも、一回一回のリハビリが勝負であり毎回緊張しますが、結果を出して、その事をしっかりケアマネやご家族と共有し、信頼関係を深める事に尽きます。[…]

  • リハビリを行う中で、身体機能面の高さからADL自立に向けたご提案を行いますが、受け入れるまでに時間を要するご利用者がおります。

    理由としては、再度転倒する事の恐怖心が多く周りに迷惑をかけたくないと言ったお気持ちを多く聴取します。

    認知機能面も比較的問題ない方が多く、注意に対する認識に関しては安心なのですが、できるADLが日常のしているADLに移行できずリハビリを担当する上ではもどかしい思いを抱きます。

    その中[…]

  • 冬場になると腓返りに悩まれるご高齢者が多く見受けられます。

    原因としましては①腱紡錘の働きが低下している②冷え③脱水④食事などございますので、就寝前の水分補給や入浴、足部の保温お勧めしております。

    中でも④は自立度が高く、施設の食事を摂らない方にマグネシウム、ミネラルの不足が考えられます。

    アオサやワカメ、ナッツといったマグネシウムや、乳製品、魚、大豆製品を意識して摂取していただく事もお伝えしております。

  • 身体機能面で自立度の高いご利用者に対し、気分転換を兼ねて屋外歩行をリハビリプログラムとして行います。

    室内では安定していても、やはり屋外では平らな道はなく不安定になる場面も多く見られます。

    わずかな段差への注意、両下肢の振り上げは十分か、他者とのすれ違いの際にしっかりと空間を認識しているか、どの程度の距離であれば疲労や負担なく歩行が可能かなど観察が必要な場面が挙げられます。

    これらの情報が、リハビリ以外でスタ[…]

  • リハビリ実施後の記録では、S(主観的情報)O(客観的情報)A(評価)P(治療計画)を用いておりますが、時にAとPが記録されていない場面を見かけます。

    例えば「下肢に痛みが認められる」「歩行がいつもより不安定であった」などの記録で終了されており、痛みの種類は何か、どのような対応で変化があるのか、歩行不安定の要因は何かまでがリハビリとして介入すべき点であります。

    その日のリハビリでは上記の問題点に対し良好な変化が得られ[…]

  • 少なからず認知機能面によってリハビリ効果に影響が出ることは認められます。

    コロナの影響で1ヶ月寝たきりとなった方も、その後1ヶ月でADLがコロナ前に戻った症例ではやはりリハビリで得られる効果を自覚出来ること、このリハビリがどのような生活動作につながるかなど先の目標に向かうモチベーションが大きな要因となります。

    では認知機能の低下に対して何が大切なのか。

    リハビリを行う上では、行う訓練がいかにナラティブに基づい[…]

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