一般社団法人 全国個人事業主支援協会

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    学校のテストや模試を解けるためには、その問題を解ければいい。解けるようになるためには様々な手段がある。

    ①(模試の場合に多いのだが)、事前にその模試を受けている生徒から問題を聞いて事前に答えを調べる。

    ②定期テストや模試の過去問から出そうな問題を検討し(業者や出題者の教師により癖は異なるので、プロの手にかかると意外に出題内容を読める)、その分野の対策をする。

    ③テスト範囲全体の理解[…]

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    中学以降、大学入試や社会人になってからも使える学習をするためには「目の前の課題やテストをこなすためだけの勉強」から脱却することが必要である。そのためには、①勉強を苦しくて嫌いなものから、楽しいもの(とまではいかなくても、少なくても苦痛ではなく嫌いでもないもの)へ変えること。②テストの点数をあげて褒められるためではなく、勉強をすることで得られる知識や教養、思考力や処理速度などの能力が、自分の将来にどのように生か[…]

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    7.勉強していないことで怒られる。

     

    勉強をしていないと怒られるというパターンが習慣化してしまうと、勉強=したくないけれどやらなければいけない義務という認識が生まれる。

    実際、入学試験の勉強など、結果がリアルに求められる勉強は苦痛になることもあるが、本来知らないことを知るという行為は苦痛を伴うものではない。勉強=義務がインプットされると本体楽しいはずの学習までも苦痛を伴いものとなるので、よ[…]

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    6.勉強をしていることだけで褒められる。(しかし、何を勉強しているのか興味を持ってくれない)

     

    勉強をしないよりは少しでもする方がよいとは思う。勉強をずっとしてこなかった生徒が勉強をする気になったときは褒めるのがいいと思う。

    ただし勉強がある程度できるようになったあとでは、やっているだけで褒めるだともったいない。とりあえず形だけでもやればいいんだという惰性が生まれやすい。何を勉強しているの[…]

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    5.勉強内容を実生活の中で活用させようとはしない。

     

    目先のテストの点数だけを取り繕うとしていると、その勉強内容を実生活に生かそうと考えることはほぼない。

    旅行に行ったときその地域の地理や特産品などに興味を持ったり、自然現象のニュースをみて理科で習ったことを確認したり、算数で学習する割合の内容を使うとニュースに出てくる統計データの意味が分かったり、本来であれば小学校の勉強のおかげで世界は広[…]

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    4.自信がなく、テストでいい点数を取ることでプライドを保っている。

     

    勉強以外に何か強みを持っている場合、生徒本人も保護者も1回ごとの成績のいい悪いにあまり神経質にならないケースが多い。運動のクラブに入って活躍している、コミュニケーション能力が高いなどである。こういう生徒と話していると、点数を取るところまで至っていないが学習内容を理解できている場合は意外と多い。ツメは甘いが理解はできているという[…]

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    3.基本的にいい子で親に褒められたい。

     

    親に褒められたいという感情が悪いわけではない。しかし、褒められたい意識が強すぎると、目先の結果で親に褒められようとする場合が多い。こういうこの場合は、テストの点数がとりあえず取れているからと安心せずに、ちゃんと理解したうえで点数が取れているか確認するために親子間でコミュニケーションをとることが大切である。意味を正しく理解できていることをほめることで、点数[…]

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    2.兄弟間、親戚間で成績について比較される。

     

    基本的に、誰かと成績を比較することでいいことはない。

    人それぞれ、成績の伸び方に違いがある。例えば最初はすごく伸びるが途中でしばらく伸び悩むタイプもいれば、最初はしばらく停滞するが基礎が積みあがると一気に伸びてごぼう抜きするケースもある。それは本人の性格、能力、今までの生活の仕方に影響をうける。

    誰かと比較することで、そうした個性を無視[…]

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    1.テストの点数で親に褒められたり怒られたりする。(しかし、どこを間違えたかとか何が分からないのかなどを親に聞かれることはない)

     

    点数だけで評価されている感情を持つ。何のために勉強しているのかとか、それを生かしてどういうメリットがあるとかすべて無視して、本当にテスト解けるためだけのその場でしか使えない解き方をしていることが多い。(「よくわかんないけど100倍すれば答えが合う」とか、「割り算の文[…]

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    前回までで、目先のテストで高得点をとるために安易に暗記に頼ってしまい、正しい理解をしないまま過ごしていると、中学以降伸び悩むと書いた。

     

    今までの経験上、このパターンに陥りやすい性格や家庭環境がある。

    1.テストの点数で親に褒められたり怒られたりする。(しかし、どこを間違えたかとか何が分からないのかなどを親に聞かれることはない)

    2.兄弟間、親戚間で成績について比較される。

    3.基本的[…]

  • 中学になると覚えることが増えるので、なぜそうなるのかの説明がなく単純暗記をしようとすると負担が大きくなる。理由が分かったうえで覚える方が忘れにくい。

    また、テストの問題も、実験の意味が分からなかったり、文章題の意味が読み取れなかったりすると解けないような形式に変わってくる。

    「小学校のうちは平均よりややできる方だったのに中学で徐々に成績が下がりだした」という相談は非常に多い。たいていの場合、教科書などの説明を理解せ[…]

  • 教科書を読めないことの弊害は、学年が進むにつれて大きくなる。

    小学校のうちは、教科書を読めなくても(中学受験せず公立小学校のテストを乗り切るためには)実はさほど困らない。

    とりあえずやり方を覚えれば算数のテストで高得点をとれるし、理科社会も基本レベルの問題は用語を暗記すればよい。国語もある程度の常識で答えを選べるものが多いので文章を正しく読めなくても点数が取れてしまう。英語も会話主体なので、なんとかなる。

    た[…]

  • 学習塾を運営していて最近特に思うことは、教科書を読めない中高生が増えたことである。

    今までにも一定数はそのような生徒はいたが、最近ではおよそ半数の生徒が教科書の説明を理解できない。

    教科書の説明は、正確であることが要求されるため、表現が固かったり、断り書きが多かったする。また、「よくテストで出題される問題」を解くためには、教科書の内容を理解するよりは例題の解き方を覚えた方が早いので、教科書を読むのを嫌がる傾向がある[…]

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    志望校を選ぶにあたり、自分の偏差値で入れる高校に入るのではなく、自分が充実して高校生活を送ることができる高校を選ぶことが大切である。そして、そのためには、いろいろな人の意見やデータを参考に、どこが自分に合うかを真剣に考えることが必要である。その際にいろいろな人の打算を含んだ意見、特定の結果に誘導するためのゆがんだ進学データに出会うことになる。そのうちのどれを信じればいいかというのは中学生にとって至難の業である[…]

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    大手学習塾で、本部からの指示で営業ノルマが課されているような塾は目先の実績を優先して、生徒の向き不向きより上位高合格を優先する傾向がある。

    上位高を目指すことにより、多くの授業をとってくれることが期待でき、売上は増える。また、「○○高校○○人合格」など実績を出すことができ、これを来年度の集客の道具にする。売り上げを継続的に上げるようになると、より大きな地域を任されたり昇進したりするので、結局その地域には[…]

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    学習塾の先生の聞くのも(塾の先生によっては)とてもいい方法だと思う。

    地元密着型の学習塾で、高校生をメインで指導している場合だと、生徒の性格と高校の相性、生徒の教科別能力が高校の授業レベルににあっているかどうか、部活や趣味と勉強を両立できるかできないかなど、手に取るようにわかるものである。保護者が「何としても公立トップ校へ入れたい」と言うと塾は何も言わなくなるが、どこの高校が向いているか相談してみると、[…]

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    友人や親戚、近所の方から高校の評判を聞くことも、時には有効な手段である。

    ただし注意してほしいのは、その時に聞き出した情報にはかなりのバイアスがかかっていることだ。仮に子供が公立トップの進学校に進学した保護者に、その学校のことを聞く場合を考える。子供が学校の授業をあまり理解できていなかったとしても、子供本人は保護者に理解できていない旨のことを話したがらない(特に男子高校生)。とりあえず最低限の点数は直前[…]

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    学校の説明会よりもあてになるのは、文化祭などの行事を実際に見てみることである。

    説明会の説明では都合の悪いデータを隠したり、学校側が知らせたいことを重視して語ったりことが多いが、文化祭などではそういうことはない。

    学校の魅力を説明する場ではないが、生徒の行動の中に学校の魅力や問題点、キャラクターを見ることができる。各々が自分の裁量で活躍することに魅力を感じる人もいるし、全員一丸となって何かを達成す[…]

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    偏差値やその地域の価値観よりも、生徒がより充実した環境で活躍できそうな高校を選ぶ方が後悔なく高校生活を送れる。そしてその後の人生にプラスに働く、と私は思っている。では、具体的に受験する高校を選ぶにあたって何をすればいいであろうか?

    まずは高校についてきちんと調べること。説明会に参加して話を聞くのはもちろんだが、この時学校から説明されることは、かなりのきれいごとである。

    自分の学校のいいところ、アピ[…]

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    以上を踏まえて、どのように進学する高校を選べばいいか。

    結論は、「偏差値や、(その地域の)価値観にとらわれず、生徒が充実した環境の中で自分の目標を達成するのに有益だと思える学校を選ぶこと。明確な目標がない場合は(こちらが多数派だとは思うが)生徒が充実しているという感覚をもって過ごせると思えるだろう学校を選ぶこと」である。

    はた目から見るとあまりに当たり前のことなのだが、ほとんどの保護者がこれをでき[…]

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