一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 先の遅延が見えているプロジェクトのやばい状況と対策

こんにちわ!フリーランスでITプロジェクトのPMOをしている多田です。

一見プロジェクトは遅れておらず順調に進んでいるように見えますが、以下のような状況だとプロジェクトは数カ月後にほぼ100%遅延します。

色々なプロジェクトに携わった私の経験を踏まえてこれから遅延するプロジェクト前兆とそれを防ぐ対策をこれから書きたいと思います!

 

まずこれから遅延するプロジェクトには大きく2つの特徴があります。

①タスクが洗い出されていない。洗い出しのタスク粒度が荒い。

②主要な工程(データ移行、新旧システムの並行稼働、各種試験etc)のゴールが明確でない。

 

①に当てはまる場合、プロジェクトが忙しくなってきたころにあれも必要、これも必要と突発的にタスクが追加されてそのリソースが調整しきれず遅延する、が大体の末路です。

②に当てはまる場合、初めは良しなにタスクを進めて遅れ無しに見えますが、結局何をどこまですれば終わりになるのか分からず、現場がずるずると振り回されて結果プロジェクトが遅延するのがオチです。

 

あなたが携わるプロジェクトが①や②に当てはまる場合、以下の方法で対応してください。

①の場合、プロジェクト関連者に再度タスクを洗い出させて漏れがないかを確認してもらう。その際、1タスクが必ず5営業日(理想は3営業日)以内で完了できる粒度のタスクにまで分解してもらうよう依頼すること

→5営業日以上費やすタスクはそもそも細かなタスクに分解できていない且つタスクの進捗はどの程度進んでいるのか聞いてもほぼ不明な状況になります。

 

②の場合。PMや計画書を作成する担当者、現場のメンバーを集めて改めてその工程の完了条件と次の工程の開始条件を明確にすること

→これをしないとそもそも条件を満たすために必要なタスク全量が洗い出せません。最終的にトラブルを避けるためにもPMや権限を持っている人とゴールの認識を合わせることはとても重要です。

 

個人的な経験としても大体遅延するプロジェクトは①か②のどちらかにはほぼ必ず当てはまっています。

今プロジェクトに携わっている方もこれから携わる方、またIT業界でなくともプロジェクトにかかわる方は是非上記2点を意識してプロジェクトの状況を観察してみてください!(^_-)-☆

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