一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

こんにちは、フリーランスでSE(プロジェクトマネジメント)をしている多田です。

今回は何かしらの理由で一度止まってしまったプロジェクトを再開するにあたり、再度要件定義をする際に大事なことを共有します!

※凍結前に要件定義は完了していた場合でも凍結期間中に業務要件が変わっていたり、関連するシステムのIFが変更になっていたりとほぼ必ずと言っていいほど再度要件定義は必要だと思ってます。

 

再度要件定義する大きな流れは以下の通りです。

①凍結前の要件定義思い出し(業務-IT間)

②追加/変更となった要件の洗い出し

③要件定義書修正

④要件定義書の合意(業務-IT間)

 

特に注意すべきは②の工程です。

大きく分けて二つのアプローチがあります。

まず業務要件の追加/変更。こちらに対しては凍結前に要件定義したときのインプット(業務フローが一般的)をベースに変更点はないかを業務にヒアリングする。

もう一つはシステム要件。ド新規システムの開発なら凍結前に決めていた周辺システムとのIF要件を再確認すればよいだけですが、既存システムのリプレイスの場合、凍結期間中に既存システム側に入った変更もすべて再開時の開発対象となります。

ですので、まずは凍結した時点から再開時までにあったシステム変更を洗い出し、新規システム側に影響があるものを一覧化する必要があります。その一覧をもとに要件定義書を修正する必要があります。

 

業務要件・システム要件の変更をすべて洗い出せたら終わりではなく、凍結前にあった変更管理の内容も棚卸する必要があります。

凍結前は変更管理として要件に取り込むか否かを決めかねていた内容もすべて取り込む/取り込まないを明確にしてあげないといけません。

 

ここまでやって初めて要件がすべて出きったことになるのでようやく③要件定義書の修正となります。

POやPMからは凍結前に要件定義工程は終わっているのだからそんなに工数かからないよねとなりがちですが、そんなことはなくこれだけまだ整理すべき内容がありますとそのボリューム感と当時を思い出しながら進める必要もあるため見かけ以上の工数・リードタイムを要することを期待値コントロールの意味でインプットしてあげた方がベターです。(私はこれをしていなかったので苦労していますw)

 

一度凍結したプロジェクトが再度動き出すということは決して珍しいことではなく、皆様もどこかの機会で巡り合う可能性もありますのでその際はこの記事を参考にしていただければ幸いです。

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