一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 「言葉」の重要性

色々な保護者

10年近く塾をやっていると

色々な保護者と出会います。

当塾に通う生徒の保護者は

常識的な方がほとんどです。

ただ、中には「?」と思うような方が

います。

最近も、そのような保護者に出会いました。

仕方ない理由だが

先日、退塾していただいた生徒がいます。

体調不良のため、なかなか学校にも

通えなくなってしまったお子様でした。

最初のうちは

「かわいそうだな」
「少しでも助けになれればいいかな」

と思って、対応していました。

ですが、それが続くに従って段々と

「対応してもらうのが当たり前」

という感じになっていきました。

休む時の連絡も、

「体調不良のため、休みます」

これだけ。

それが数ヶ月続きました。

事情を知っていましたので、

毎回「申し訳ない」という言葉が

ほしかった訳ではありません。

ただ、時には

「いつもすいません」

という言葉があれば、

少しは感じ方も違ったと思うのですが、

そうした言葉はありませんでした。

生徒にまで影響が

そのような形で徐々に不満が募っていた所、

定期テストが間近に迫った時がありました。

テスト前になると、塾は生徒であふれます。

そのような時に

「休んだ分の授業を、テスト前に入れたい」

という連絡がありました。

正直、生徒が多い時間帯だったので迷いました。

ですが、

「あまり勉強もできていないだろうから、

他のみんなには席を詰めてもらって対応しよう」

と決め、了承しました。

他の子たちには

「今日はちょっと人数が多いから、

いつもよりも詰めて座ってね」

とお願いして、席を用意して待っていました。

ですが、その日も結局欠席。

いつもの通り

「体調不良のため、休みます」

これだけ。

その連絡を見た瞬間、

「もう無理だな…」

と思い、退塾していただくことに決めました。

「一言」あれば、違っていたかも

退塾についてお伝えした時も、

自分たちの状況を話されるだけでした。

こちらに対するお礼の言葉はなし。

別に感謝の言葉が聞きたかった訳では

ありません。

ただ、そのような保護者の方の態度を見て

「結局、自分たちのことしか

考えていただけなかったんだな」

と思い、少し悲しくなりました。

保護者の中には、お子様が休んで別の日に

変更する時には、丁寧なくらい

「他の生徒さんに迷惑をかけてすいません」

「変更していただいてありがとうございます」

という言葉をかけてくださる方もいます。

当塾はとても小さな塾です。

なので、お互いに助け合って成り立っている

部分があると思っています。

保護者の方の言葉に救われる。

そうした経験を何度もしてきました。

今回の経験は、

「やっぱり言葉というのは大事だな」

ということを学ぶ、いい機会となりました。

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猿田 典明

長野県安曇野市で学習塾をしております。主に小中学生を指導しています。

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