無限の時間があれば猿でもシェークスピアの作品をタイプすることができる、という無限の猿の定理というのを知っていますか。これはランダムな入力でも十分な時間があれば意味ある出力を作り出せるという話なのですが、テストの方面でも同じく猿が関係するものがあります。それがモンキーテストです。
モンキーテストでは、無限の猿の定理と同じようですが、テスト対象のシステムをランダムに操作します。このランダムな操作というのが意外にくせもので、システムの脆弱な側面をあらわにすることがよくあります。
具体的な方法は属人的な職人技になるのですが、一例をあげるとウェブシステムの進むと戻るを1000回繰り返してみるとか、ボタンを可能な限り連打してみるとか。一言でまとめるとエンジニアが予想しなかったであろう操作をします。そして大体のケースでエンジニアの予想を超えたところで不具合があらわれます。
このモンキーテストをクラウド基盤に対してプログラムが自動で操作するものとしてChaos Monkeyという製品があります。