一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 外出自粛の中の仕事の形

新型コロナウィルスのパンデミックにより、世界経済が停滞している。
昨日は歌舞伎座の向かいににある老舗弁当店が150年の歴史に幕を閉じたというニュースをみた。

これに限らずこの2~3か月の間に、老舗の旅館や飲食店、会社が倒産もしくは廃業している状況で
5月6日までとされている外出自粛規制の解除は、5月末まで延長されることが濃厚になってきた。
既成薬品の代替使用で効果がでるか、ワクチンの開発が完了しなければこの状況は年内中は継続しそうな雰囲気である。

自分も昨年11月にコンサル業務を始めたばかりだが、やっと獲得した3月4月の研修はすべて中止になってしまっている。
友人知人はIT系が多いのでテレワークでもなんとか成立しているが、それ以外では業務を停止しての自宅待機をしている人もいる。
生産現場に関わっている人たちは交代で出勤しているというが、いつまでもこのままで乗り切れるものではないので
仕事の在り方、根本を見直さなければならないであろう。

全員ではないが、通勤ラッシュに揉まれて出勤する意味に疑問を感じている社会人は多いと思う。
社内にいるときの「ちょっといいですか?」と仕事を中断されることもなく集中でき、無駄な会議や打合せも減り
仕事の効率が上がったと感じている人が多いと聞く。

行き帰りの通勤時間を有効に使えること、何より使えない上司があぶりだされたことがメリットであろう。

 

新型コロナは終息しないと考えて、新しい仕事の仕組みを作っていかなければならないと誰もが感じているころだと思います。
例えコロナが終息したところで、以前のようには戻ることはないとも感じていると思います。

〇会社に通勤する形の崩壊
・リモートワークが浸透し、現状現場に出向かなければいけない仕事も「5G」やAI、IoTの台頭でリモート化される。
人員は必要最小限になる?
〇正社員、非正規社員などという概念の崩壊(働き方改革の本質)
・活動自粛になった時に、家賃や人権費などの固定費が打撃になることが明白。
・業務内容が同じなら賃金格差をなくすというのも、非正規の賃金に統一されるであろう予測。
・働き方改革で社員を解雇しやすくなる。

例を挙げるときりがないが、この数か月で労働収入でのみ生活している人は、あっという間に死活問題に直面してしまう。
収入は自らの労働の対価というところを変えていかなければ、普通の暮らしも手放さなければならなくなるかもしれません。

国民全員がフリーランスのように強みを持ち、情報発信していくことに近い将来シフトしていくのではないか?
あるプロジェクトが立ち上がる(もしくは立ち上げる)ときに必要な人材が集まり、終われば解散してしれぞれまた違うプロジェクトに
参加する。
それで得た収入は投資に回され不労所得を得られる仕組みを作っておく。 そのような働き方・暮らし方になるのではないかと思う。

〇そのために今やるべきことは
・実力をつけること。その仕事で選ばれる圧倒的な能力を持つこと。
・様々な媒体で正しく情報発信すること。
・何より強固な人脈を作ること。(相手が「あなた」が何が得意な人かを知っていること)

 

今季新卒の方で、内定保留や取り消しになっている人もいる。
正社員で働いていた人たちも解雇される事態になっている。

コロナが終息しようがしまいが、これからは自分で稼ぐ力を身に着けていかなければならない世の中になる。
そう思って行動しなければならないと感じるこの頃です。

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植田 正一

講師型のコンサルティングと違い、ビジネスマネージャー的に現場に入り課題を共に探り解決していくことを目指しています。 販路の拡大支援や、AIの導入・IT化の支援、コラボマッチングに尽力いたします。

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