僕はかれこれ二十年以上、レザークラフトを趣味で続けています。元々はオートバイのサドルバックが欲しかったのですが、あまりに高くて手が出せなかったので、
東急ハンズで買った安物の革で振り分けバックを作ったのが始まり。二か月間の東北、北海道のキャンプツーリングでも壊れることなく、長らく使用していました。
最近は革の染色にも手を出し始め、道具もそれなり増えてきました。
長年やっていると欲も出て、店に置いても恥ずかしくない圧倒的な作品を作りたくなってきます。その時に重要なのが、道具の仕立て。まずは何といっても革包丁です。
革を切断するのはもちろん、革の厚みを調整するための”革漉き”にも使用します。革漉きは技術ももちろん問われますが、革包丁がキンキンに研がれていないと全く役に立ちません。
となると、砥石が重要になってきます。荒砥、中砥、仕上砥、青砥・・キリがない。刃先を指で触って、ゾクッとくるぐらい研いでいきます。
今現在はこの”砥ぎ”が課題です。大工さんや彫刻家もそうでしょうが、道具の仕立ては作品の出来栄えに直結するんですよね。