一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • テーパリングショックの到来?
アメリカのFRB(連邦制度準備理事会)が6月16日のFOMC(連邦公開市場委員会)で、タカ派的な姿勢を示したことで、金融市場に大きなサプライズをもたらしました。3月の段階では多数のメンバーが2024年まで利上げしない見通しを示していましたが、今回のFOMCでは元々2023年に前倒しされるとの見方が事前に広がっていたものの、「2023年末までに2回以上の利上げが行われるのではないか」、「利上げの開始時期が2022年に早まるのではないか」という懸念が高まることとなりました。2022年の利上げを予想するメンバーは3月会合時点の4人から今回は7人に増加し、23年の利上げを予想するメンバーは7人から13人に増加したためです。
この結果、NYダウは6月15日時点の終値34,299.33ドルから3日間で33,290.08ドルまで、約1,000ドルの下落となりました。また日経225についても、29,441.30円から4日間で一時27,795.86円まで約1,650円の急落となりました。その後、バイデン大統領の大規模な経済政策の実現を受け、NYダウ、日経平均ともに急落前の水準に近づくまでに回復していますが、依然として非常に不安定な状況が続くことが予想されています。今後どうなるのか。結論から言うと、私は「近いうち(恐らく今夏)に金融市場の暴落がやってくる」と予想しています。今後は十分に注意しながら、キャッシュポジションを多めにしておくことをお勧めします。(あくまで投資判断は自己責任でお願いします。)
<株価の暴落が起きる原因は?>
株価は歴史を振り返ると何度も暴落と暴騰を繰り返してきました。それでは何故、株価の暴落は発生するのでしょうか。株価が暴落する原因は様々ありますが、大半は投資家心理が悪化することによる暴落です。何らかのリスクイベントが発生することで、経済の先行きに対する不透明感が高まり、投資家心理が悪化します。いち早く将来のリスクを感じ取った投資家がまずは早々に保有株式を売却します。その売りが株安を招き、別の投資家の不安心理を高めることになります。その後は不安が不安を呼び、売りの連鎖が発生することで、最終的には世界中の株価が暴落することとなります。経済の先行きだけでなく、株価の割高感も投資家の不安心理を煽る要因となります。長期に亘り相場が高騰したため、ファインダメンタルズから大きく乖離した状況で何らかのイベントが発生すると、現在の株価はバブルなのではないかという意見が強くなります。そうなると我先に逃げようとするため、暴落が発生するのです。近年ではテクノロジーの発展(株式市場のネットワーク化やアルゴリズムによる高速取引等)により、株価が一旦下落局面に転じた際の暴落スピードは急激に早くなりました。今回の暴落の引き金となる可能性が高いのはやはり「テーパリング」関連だと思います。20%程度の暴落は覚悟する必要があります。今回のテーパリングによって債券や金等のコモディティ、仮想通貨等についても暴騰しているため、あらゆる資産が暴落する可能性が高いと考えられます。テーパリングショックが発生する可能性が高まっている中、今後は過度なポジションを持つことなく、キャッシュポジションを多めにしておくことをお勧めします。(繰り返しになりますがあくまで投資判断は自己責任でお願いします。私の意見はあくまで一つの見解です。)資産市場が暴落局面に入っても、決して利益をあげられないわけではありません。事前の準備があれば、逆に暴落局面は大きな利益をあげるチャンスにもなります。
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東葛 コンサルティング

投資銀行にてM&Aアドバイザリー業務、PE(プライベート・エクイティ)業務に従事していました。 経済、投資等についてのアドバイスを行っています。

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