ナマステ! Takuです。
今回は、ヨガにおけるルールやガイドラインと言える「八支則」からヤマ・ニヤマについてお話しします。
ヤマとは日常生活で慎むべきこと、してはいけないこと。
ニヤマとは努めるべきこと、すべきこと。
1. Yama(ヤマ) 禁戒には、以下の5項目があります。
・Ahimsa(アヒムサ)非暴力
・Satya(サティヤ)正直
・Asteya(アスティーヤ)不盗
・Branmacarya(ブランマチャリア)貞操
・Aparigrahah(アパリグラハ)不貪
2. Niyama(ニヤマ) 勧戒には、以下の5項目があります。
・Saucha(シャウチャ)清浄
・Santosa(サントーシャ)知足
・Tapah(タパス)修練
・Svadhyaya(スワディヤーヤ)聖典の学習
・Isvara Pranidhana(イシュワラプラニダーナ)信仰
アジャイルマニフェストは4つの価値・12の原則ですが、世の中にはもっとたくさんの原則やプロセスが定義された〇〇開発ガイドライン、XXX Body of Knowledgeなどが溢れています。
それに比べたら、ヤマ・ニヤマ合わせて10項目というのは決して多くはありませんね。
しかし、項目数が少ないのと、きちんと守れるかどうかはまた別の話です。
人間はつい自分自身の欲求に流されてしまいますので、ヤマ・ニヤマを守り続けるのは非常に難しいです。
ですが、せめて1日だけでもヤマ・ニヤマを念頭に置いて常に意識して過ごしてみてください。
たった1日でも守れた日は、小さな成功体験の喜びだけでなく、どこかしら心が軽くなり何事に対しても正面から向き合えるスッキリとした心地よさを感じることができるでしょう。
ヤマ・ニヤマは仕事も含めた日常生活のあらゆる場面で関わってきます。
たとえば、お客様や上司に対して、進捗をごまかしていないか。不具合を隠していないか。サティヤ(正直)が問われています。
自分の勉強不足を分かっていながら努力せず、先輩に質問ばかりしていないか。時間泥棒もアスティーヤ(不盗)に抵触します。もっとタパス(修練)を積み、スワディヤーヤ(学習)を深める必要があります。
こうした日々の言動のひとつひとつについて、ヤマ・ニヤマに従って生きるにはどうすれば良いかを考えて実践します。
それを積み重ねていくと、周囲からの信頼も得られ、仕事も順調になっていき、経済的な安定は時間の余裕や心のゆとりを生み、自分自身や周囲に対してより一層気を配って生きることができるでしょう。
このようにポジティブなフィードバックループを回し、人生を好転させていく。その第一歩としてヤマ・ニヤマを実践する価値はあると思います。
次回はアーサナ(坐法)についてお話したいと思います。
私たち自身と、ご家族や親しい方々、そして世界中の全ての方々に平安を。
OM, Shanti, Shanti, Shanti