今回は、現役フリーランスエンジニアとして活動している私が、「フリーランスになるために何が必要なのか?」という点を解説します。
私もフリーランスになる前には、案件を紹介してくれるエージェントの方々に面談をお願いしましたが、
だいたいの方は「最低で2年。3年の経験があるとある程度案件は紹介できる」とおっしゃっていました。
もちろん上記はスキルセットや当人の技術力にも依存するでしょう。
しかし確かなことは”技術力”と同じ程度(もしくはそれ以上に?)”経験年数”を見られたという点です。
つまり「経験年数2~3年」という”足切り”が存在していて、技術力を見られるのはその後。と解釈しています。
いくら技術力に自信があっても、経験年数が2年に達していないと紹介してもらえる案件は減る可能性を頭に入れた方が良いでしょう。
反対に自分の技術力に多少の不安があっても、経験年数が2年を超えていればフリーランスエンジニアになれる可能性がある。
とも言えます。
当人の技術力でなく経験年数から見るという、なんとも”年功序列”感がある仕組みの是非はさておいて…事実なので仕方がありません。
正論でなく、需要と供給で社会は回っていますね。
「面談力」なる言葉はおそらく存在しないのですが、わかりやすいので使わせていただきました。
言葉通り面談で発揮される力のことです。お客様にアピールする力です。
お互いにビジネスですから、「自分と仕事したら得になる」と思ってもらうことが大切です。
私が実際に面談する中で見られていると感じたことは下記の点です。
このうち、技術力に関してはスキルシートに書いてあることがほとんどだと思いますが、
具体的な事例や開発手法などは文字数の都合上、記載できていない部分もあると思います。
ですからただスキルシートを読むだけではなく肉付けして伝えましょう。
また可能なら面談先の現場で発生しそうな課題を先回り予測して、自分の過去の経験から「この場合はこう解決してきた」と伝えるとなお良いでしょう。
昔からよく言われることですが、仕事というのは結局コミュニケーションです。
私もフリーランスになるまでは誤解していたのですが、
「フリーランスエンジニア = 技術の塊。職人黙して語らず。」みたいなイメージでした。
しかし実際にフリーランスエンジニアとして働き始めて思うことは、「技術力だけじゃやっていけないな」ということです。
結局のところ、フリーランスエンジニアも会社員のエンジニアも現場で行うことに大差はないです。
ということは、フリーランスだから特別な力が必要ということではなく、「一緒に働いてメリットを提供できるか?」だけなのです。
そのためには、
・基礎的なコミュニケーション
・自分の思考を言語化して相手に伝える力
・相手の発言はもちろん、その先までを汲み取る力
などといった、いわゆる「コミュニケーション能力」が土台になります。
それを面談の場においてアピールする必要があります。返事やリアクションなど、細かいところまで気を配っていきたいですね。
新しい現場に行くわけですから、今まで自分が行ってきた仕事のフローや、ツールなどが異なることが予想されます。
すなわち新しいことに臨機応変に取り組み、吸収できるか?ということを気にされているかと思います。
たまに見るのが経験を積んできたエンジニアが、「それは●●の方が効率的だから変えましょう」など必要以上に出張るケース。
大概コミュニケーション能力が不足している方が多く、その場合いくら合理的な提案でも頑固、プライドが高い人としか見えません。
しかも通常稼働しているチームメンバーにも波及する話だったりするので正直”面倒くさい”です。
読んでお気づきかと思いますが、フリーランスエンジニアへなるために特別な力は必要ありません。
社会人として基礎的な力が土台としてあること、
そしてその上に業界の経験年数と、クライアントにマッチするスキルセットを持っていれば誰でもなれます。
この記事を読んだ方が少しでもフリーランスエンジニアへの理解が深まれば幸いです。