一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 建設業のあるある(その3)

設計が完了して工事が着工してからは、もっと様々なひと達が建設現場では関わっていきます。

そこにはいわゆるブルーカラーという僕らみたいな現場管理者や、職人さんの舞台へとタッチされるわけです。

僕が考える「建築物」や「建造物」などは、実際の現場で職人さんの手によって作れれるというのが設計をやっていた時からの定義です。

彼らは実際に現場の最前線で、ある時は命の危険をも省みず、当たり前のように作業を行っています。

当然ながら、日々様々な現場があちこちで稼働している中で、事故というのが実際にしばしば起きるものなんです。

軽傷や重症、ある時は死亡事故だって発生します。

昔からある業種なのでもの凄く難しい議論なのですが、現代においては事故が起きて、その後に対策がとられるという順番が建設業のデフォルトになっているんです。

もうひとつの問題点としては、事故を見たことのある人と経験したひとの割合が当然ながら圧倒的に少数という現状があってか、安全にたいする全体的な活動自体が「日常的に形骸化している。」ことがあります。

現場での書類などのエビデンスが重視され、本来作る側の立場である職人さん達がどんどん仕事をし難い環境になっていて、それが影響しているのかわわかりませんが、「高みを目指す」最前線の人たちが昔に比べると極端に減っているのが現場に携わる人間としてはもどかしい限りです。

 

 

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登坂 淳

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