昨今、BNPL（Buy Now Pay Later）というサービスが人気です。

いわゆる「後払いサービス」というやつです。

Apple、メルペイ、ZOZOなどなど多くの企業が

後払いサービスを積極的に導入しています。

 

また驚いたことに、後払い決済の利用者は

「計画的に買い物ができる」という考え方でいるようです。

（参考記事）「カードを持っているのになぜ「後払い」を使うのか。メルペイ調査」

 

果たして、後払いサービスの利用は計画的なのでしょうか？

一括で購入するお金がないのに買おうとするのが計画的？

ここに大きな矛盾を感じます。

 

私はBNPLはあまり好きになれないサービスのひとつなのですが、

今後ますます需要が高まるだろうと考えています。

経済観念がなく自己主張が強い若年層や

経済的な不安を抱く全ての人にとって

あまりにも魅力的なサービスだからです。

 

しかし人生は「先払いしてなんぼ」なんですよね。

企業は先払いしてくれる人を大切にしますし、

銀行もクレジットカード会社も先払いしてくれる人を信用します。

金融機関に与信の枠を用意してもらえることは、

社会的な信用が得られている公的な証明になります。

 

話は少しそれますが、投資も「先払い」ですよね。

先払いするからこそ大きな利益を得ることができるわけです。

当然、損失を被ることもありますが

しっかりと経済を勉強して運用すれば

そこまで大きな損失は経験しないでしょう。

 

話を戻します。

人間は弱いのでつい誰かに頼りたくなります。

未来の自分に期待してしまいます。

「自分にはできない」という思い込みに打ち勝つのは

まあまあしんどいですよね（笑）。

 

お金に限った話だけではなく、

あらゆる場面でBNPLしたくなります。

今すぐやりたい、今すぐ行きたい、

今すぐ手に入れたい、今すぐ、

今すぐ、今すぐ、今すぐ……。

 

私もどちらかというと「今すぐ」のタイプで、

今すぐ実現させる手段を選びがちでした。

しかし先日、ふと立ち止まって考える出来事がありました。

「ちょっと大変だけど、自分でやった方がよくない？」と。

 

現在、とある事情によりVR開発に挑戦しているのですが、

外注すれば開発に数百万円が必要になります。

完成してもアップデートのたびに費用がかかりますし、

ちょっとした思いつき程度では

気軽に開発を依頼することができません。

 

しかし、自分でコードを書いて実装できるようになれば、

一生、自分一人で延々と好きなだけVR開発ができるわけです。

 

そこでまず「先払い」なんですね。

お金を支払って学校に行って学ばせてもらい、

それなりの時間をかけつつ技術を身につける。

最低2年くらいは必要でしょうか

そうすることで「VRエンジニア」としての技術を

一生活かすことができるんですよね。

 

おそらく今後もVR開発をしたい場面が増えると感じたので、

思い切って自分でやることにしました。

我ながら全くの予想外の結論だったのですが、

これまで何度も挑戦したいと思っていたことだったんですよね。

なぜか「自分にはできない。依頼しなければならない」と思い込んでいたんです。

 

専門学校の授業料とハイスペックなPCを用意するのに

それなりの金額が必要ですし努力も必要です。

しかし、今後何度もVR開発することを考えると

信じられないくらいコストパフォーマンスが良いし、

なによりもすごく楽しそうな未来になりそうなんですよね（笑）。

やはり「人生、先払いだな」と実感しました。

 

今月はそんな感じです。

それではまた来月！