一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • コミュニケーションチートコード “ラポール“ について

僕の肩書きは IT エンジニアだけど、正直言ってエンジニア力は皆無だ。
コードは読めないし書けない。
大昔に CCNA を取ったくらいのネットーワーク知識だし、サーバー? なにそれ美味しいの? って具合だ。

けれど、幸いなことに僕は仕事にありつけているし、お客様から嬉しい評価をいただける事もある。
これはひとえに、業務遂行する上で必要なコミュニケーションを、現場で円滑に実行できているかららしい事が最近わかってきた。

僕が従事している IT 業界には、とかく変人が多い。

年柄年中プログラミングのコードを書くのが楽しくて仕方なかったり。
自作サーバーをまるで我が子のように可愛がっていたり。
会議中は地蔵の如くウンともスンとも言わないのに、テクニカルの質問を投げかけると誰よりも饒舌に語ってくれたり。
とにかく優秀なのに、1 から 10 を説明するときに 1 と 10 しか言及しなかったり。

僕は一応技術者の端くれなので、彼らの「奇行」も十分に理解できる。
もしかしたら世の中の人たちは彼らの事をオタクと呼ぶかもしれないし、非言語言語を用いるコミュニケーションに優れた方なら、彼らをコミュ障と評価するかもしれない。

けれどそれはとても悲しい事だ。
彼らは優秀なのに、多分にコミュニケーションの面でその能力の大半を過小評価されてしまっている。
技術者を管理するマネージャーも、その事に頭を悩ませているそうな。

僕は彼らが正当に評価されてほしいと考えたが、そう簡単にコミュ力というものは身につかない。
僕自身がコミュ障なのでそこはとても良くわかっている。

僕は単純に、お客様へ定型的な接し方しかしていないが、なぜか評価されている。
その「接し方」がどうやら心理学的に『ラポール』と命名されているらしい、と言う事を知った。

仔細は省くが、要は相対する人間と信頼関係を築くための所作である、らしい。

ラポールについて気になった方は調べてみると良いだろう。
割と普遍的に知られる技術なので、コミュ障の僕が言葉を尽くすよりわかりやすいまとめ記事がゴロゴロ転がっている。

少なくとも僕は、ラポールを実施することで技術力皆無でもエンジニアとしてお給料をいただけている。
小手先の技術と軽く見ず、クライアントとの信頼関係構築に苦心している方は試してみると良いかもしれない。

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