最近、中学生の指導をしていると
「このままで大丈夫か…?」
と感じることが多くなってきました。
特に中学1年生の「数学」を指導していると、そう感じます。
いま、中学1年生には「文字式」の計算をやっています。
その中で「同類項をまとめる」というものがあります。
例えば「2a+3+4a+5」というような、
文字と数字の混ざったものを計算する問題です。
「文字は文字同士、数字は数字同士」
でまとめればいいので、
「2aと4a」「+3と+5」をそれぞれ計算し、
「6a+8」という答えになります。
慣れている人であれば、それほど難しくない問題です。
この計算がなかなかできない。
多いのが、「左からただ順番に足していく」
という間違えです。
「2a+3=5a」「4a+5=9a」とやって、「14a」と答える。
このように間違える子が半分くらいいます。
教えていて気になるのが、
「鍛えられていない」と感じられる生徒が
年々増えている感じがすることです。
昨年から学習指導要領が変わり、宿題に変わって
「自主学習」が課される小中学校が増えています。
「自主学習」とは、
「子どもたちが、自分たちの興味があることについて、
自分で考えて取り組む」
というものです。
理念は素晴らしいのですが、現実は
「何もやらない」という生徒がほとんどです。
そのため、「反復練習」をする経験を積まずに
成長している子が増えているような気がします。
学校でやらなくなっている以上、
ご家庭で「計算」「漢字」などの反復練習は
意識して取り組ませる必要があります。
これから夏休み、というご家庭が多いと思います。
本屋で売っているドリルで構いません。
毎日少しずつ「計算」「漢字」を練習するように
していただければと思います。