一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 感じにくい「感覚」の重要性

五感は ・Where (どこで) ・When (いつ) ・How (どのように)
を知覚しやすいものである。一方で、姿勢や運動に大きな影響を及ぼすにも関わらず、知覚しにくい感覚が存在する。
それは
・触覚
・固有覚
・前底覚
である。触覚について知覚しにくいというのは意外に思うかも知れないが 、触覚は定位(発生している感覚に対する集中)が働く時にのみ知覚しやすいものだ。今座っている椅子に対する触覚について、常に敏感に知覚するという事はないし、運動している時に足底の触覚に常に意識を向ける事はなく、触覚は多分に無意識下で利用される。
これらの3つの感覚は、五感と異なり Where /When/How を知覚できないため、行為の主体者でさえその正常/異常を理解しにくい。 そのため、これらの感覚の低下が姿勢や運動の poor performance の原因になっていたとしても、それらが原因であるとは認識されず、修正の対象になる事も少ない。
不良姿勢や不適切な運動、局所的な筋出力の低下の根本的な原因の多くが
・触覚
・固有覚
・前底覚
の機能低下であるにも関わらず、その自覚の難しさ、他者との共有の困難さから、これらは放置されてしまう。我々トレーナーは、選手の不適切な運動や姿勢の修正に向き合いその原因を理解するに当たって、第一にこれらの「知覚しにくい感覚」について深く知る必要がある。

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S.N

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