一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • フリーランスの「見積もり」、どうしてる?

フリーランスの人が必ずぶち当たる壁が「見積り」。そもそも相場が分からなかったり、高すぎたら断られるかもしれない、いやでも安すぎると今後に響くのでは……と思い悩んだり。私も未だに苦手ではあります。

 

ネットでよく書かれているのが

1)時給換算するといい

2)希望額より少し高めに設定する

など。それから、知人に聞いて「なるほど!」と思ったのは

3)「松」「竹」「梅」で設定して、相手が選べるようにする

4)お得感・特別感を出す

というもの。

 

3)は、一つではなく、複数の選択肢を用意することで相手に「NO」と言わせない心理テクニックですね。

デザイン案などを出すときも同様で、一つまたは二つの選択肢しか用意されていないと色々欠点を指摘したくなってしまうものだけど、A案・B案・C案の3パターン出すと「じゃあコレで!」とすんなり決まりやすい……と学生時代に先生から教わりました。

4)は、「普段はこのくらいの値段で受けているんだけど、あなただからこの金額で」と提示することで「得をした」と思わせるのだそう。

¥8,000 という値札よりも

¥10,000 →¥8,000 の値札のほうがついつい買ってしまう、という心理でしょうか。

 

買い手側は「いかに安く買うか」、売り手側は「いかに高く売るか」という攻防が隠されている見積り。でも、そんな概念を吹き飛ばす嬉しい出来事が先日起こりました。

数年前に一度お取引のあったお客様で、覚えていただけたことがとても嬉しかったので

「物価高の影響とか考えると本当はこのくらい欲しいけれど、少し安めにしておくかな~」と思って(思っただけで言ってない)見積りを出したところ、

「あなたの仕事ぶりにとても満足しているので、それでは安過ぎると感じました!」と倍近い金額をご提示いただけたのです。

 

この世にそんな風に仰ってくださる人がいるとは……ともう大感激。

あまり無い出来事だと思いますが、「幸せの連鎖」とはこういうことかもしれない、と実感した瞬間でした。

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酒井 理恵

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