さる7月6日(木)に開催された2023年度第1回JTFセミナー「新しい翻訳英文法:AI翻訳時代を生き延びるために」に参加しました。また、18日(火)には通訳・翻訳ジャーナル主催の第10回つーほんウェビナー「ローカライズ実績1万作以上!MediBangがナビ~マンガ翻訳最前線~」を視聴しました。
JTFセミナーでは、通常の「訳し上げ」に対して、理論的に裏付けされた「順送り訳」に納得し、特に日葡の字幕翻訳において非常に有効であると感じました。文脈によりますが、産業翻訳など他の分野でも順送り訳の実践が増えるべきだと感じました。ただし、多言語で配信される日本語の作品の多くは英訳されからその後他の言語に翻訳されるため、まず重訳による誤訳の問題を解決する必要があります。
マンガ翻訳のウェビナーも非常に興味深く、原文の構造を保つ「順送り訳」の手法は間違いなく役立つと思いました。マンガ翻訳ならではの写植やオノマトペの工夫も面白く、ブラジル向けの配信ニーズが高まり、日本語原文から直接ポルトガル語に翻訳された作品が増えることを願っています。ポルトガル語の監修をさせていただいている迫稔雄先生の連載中の作品「バトゥーキ」のポルトガル語翻訳に関わる機会があれば、この上ない喜びで発狂するに違いありません。