一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

最近フィッシング詐欺にあって、カード再発行となり
クレジットカードで引き落とししてるサービスやなんか全て支払い情報を更新しなければならず、すごい面倒でした。。。

そのことで思い出した話を書きます。

カード再発行とならずとも、カードの有効期限が切れるとき
同じ手続きが発生します。

この手続きが漏れていて、一番痛い目にあったのがドメイン更新料金の引き落としでした。

カードでの更新料引き落としが行えず、ドメインの更新ができなかった場合どうなるのか順を追って見てみます。

フェーズ1 更新猶予期間

トップレベルドメイン(TLD)の種類によっても変わってくるのですが、たとえば.comドメインだと更新期限が過ぎた後41日間の更新猶予期限というものがあります。
この間であれば更新(復旧)が可能です。
一度、お名前ドットコムにてこの状態からの更新を行ったことがありますが、特に追加費用は発生しませんでした。

フェーズ2 復旧猶予期間

更新猶予期間が過ぎる、あるいは猶予期間がないものは更新の期限を過ぎた直後に復旧猶予期間となります。
このフェーズになると追加の手数料が生じます。
復旧猶予期間には、TLDの運営側が設けているものとレジストラ(お名前ドットコムとかムームードメインとかの業者)が独自に用意しているものとがあるような気がします。
が、はっきりとは調べきれませんでした。(例えば .jpはTLDの運営側が設けている復旧猶予期間のようです)

フェーズ3 失効

復旧猶予期間が過ぎると失効となります。
失効となった直後から登録可能となるかというとそうではなく、
TLDの仕様として期間が規定された時間が経過して登録可能となるようです。

私のケース

私は以前行っていた事業で使っていたドメイン(ドメイン年齢15,6年)のドメインを
引き落としのクレジットカードの更新忘れによって失効させてしまいました。

後から確認してみると、お知らせメールは来てたんですが
お名前ドットコムの怒涛のスパムメールに埋もれてスルーしてしまっていました。
不要なお知らせ届かんようにチェックはずしてるのにどうなってんだこのポンコツレジストラ!

最終的にそのドメインがどうなったかといえば、失効後に再度登録可能になったタイミングで再取得できました。

ただこのようなケースは稀であるようです。

まず年齢が高いドメインや、英単語.comのようなニーズのありそうなドメインは
復旧猶予期間後もレジストラが保持しオークションにかけます。
ここのフェーズになると実際オークションで落札するか、オファーを出しておくかになります。

実際私も発覚後にwhoisという、ドメインの所有者を調べるプロトコルをつかって
自分の手から離れたドメインをウォッチしていたのですが、
本来失効している期間に入っても、所有者がGMOインターナショナルとなったままでした。

今考えたら後学のためや、こういった話のネタとして、実際にオークションに掛かっているのか
調べておけばよかったと思えますが、当時は高額でオークションに掛かっているのを見たらショックを受けるのが目に見えていたので、そうすることができませんでした。
ですので、この期間ドメインがGMO、あるいはお名前ドットコム上でどうなっていたのかはわかりません。

その後しばらく経って、誰の手に渡ったのだろうかと興味本位でwhoisしてみたところ失効していることが発覚!
すぐに登録可能か確認とると、可能であったので再度取得できた次第です。
ドメインに価値が無かったのか、あるいはローマ字表記のドメインだったからか
なにせ一度はあきらめたドメインが手元に戻ってきたわけです。

追加料金も支払わず、オークションで競り落とすこともなくドメインを取り戻せてラッキー
と思ったのですが、そう喜ばしいことばかりではありませんでした。

ドメイン年齢がリセットされていたのです・・・

ドメインは一度失効すると、ドメイン年齢がリセットされるようなのです。

まとめ

ドメインの更新手続きが滞って、復旧猶予期間を過ぎたら取り戻せない可能性が高いです。
よしんば取り戻せたとしてもドメイン年齢という重要な付加価値が無に帰します。

ドメイン更新忘れにはご注意を

The following two tabs change content below.
基幹システムの再構築をやっています。2025年問題対応中。

最新記事 by 武田 英士 (全て見る)

この記事をシェアする

  • Twitterでシェア
  • Facebookでシェア
  • LINEでシェア