一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

(初めてコラムを書きます)

私はフリーのソフトウェアエンジニアです。

今年の始まり方はエンジニア人生で一番最低だった。

だけど、今年はエンジニア人生で一番成長できた。

 

去年末にセキュリティインシデント(となり得ることで、実害は起こしていない)を起こしてしまい、取引先からの信用を失ったところからスタート。

まさか自分がセキュリティインシデントを起こすとは思ってもいなかったので、どん底のメンタルでスタートしました。

インシデントの内容は、取引先のPCを使って、案件と関係ない請求書を作って自分のPCに送っていたことが監査にひっかかり、それが発覚したタイミングは自分が案件から離脱する直前だったため、ソースコードの持ち出しなどを疑われ、最悪な状況になりました。

その後、身の潔白を証明するために取引先と責任の取り方を話し合いながら進めて、いろいろとやってきて8月末に完全にインシデント問題を解決できました。

本来は8ヶ月もかけなくても良かったかもしれないが、学びはあったので勉強代として受け止めます。

 

重要だと思ったことを列挙します。

◯ ことが起きたら、何が悪いのかを明確にして、それに対してどんな責任を取るのかをはっきりさせ、それを全力で行うこと。
◯ 凹んでうなだれている時間は可能な限り短くすること。態度だけ反省していても、何も進まないこと。
◯ つらいと自分が楽になりたいために早く責任を取りたいが、とにかく相手が納得するにフォーカスして望むこと。
◯ 姑息なことはしないこと。したい場合は許可を取ること。
◯ 常に心に影がない状態で仕事に臨んでいること。

取引先との付き合いは3年間ありましたが、ことが起きたときの相手の怒りと残念の表情は今でも忘れられません。

しかし、8ヶ月間かけて負債を返済することで、最終的には完全にきれいにインシデント問題を解決できました。

そして、本来は自分の都合で去年末で終了していたはずの案件でしたが、今でも契約形態を変えて継続していただいております。(かなり自分に都合のよい契約にしてもらっています。)

関係性も以前より良くなったと思います。

ついでに派生して判断力や決断力も成長できたと思います。

 

思い返すと本当に修羅場でしたが、本当に良い経験になりました。

ありがとうございました。

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斎藤 基世志

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