一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • FP2級ーライフ・リタイア③

■各住宅のメリット・デメリット

住宅は購入した方がいいのか、賃貸の方がいいのかなどよく話題になりますが、どちらがいいのかは各人の状況によって異なります。それぞれの良い点・悪い点をおさえて、自分の暮らしに合った住居を選択しましょう。

〇持ち家と賃貸
家を購入した場合、住宅購入代金(住宅ローン)を返済しなければならないほか、マンションであれば修繕積立金・管理費などの費用、戸建てでもリフォーム費用等が掛かります。一方、賃貸であれば、毎月の家賃と更新料がかかりますが、生活レベルに応じて家賃は変化させることもできます。
災害や騒音問題などが起こっても、持ち家の場合は簡単に転居することはできませんが、賃貸の場合は転居することが容易にできます。

持ち家の場合、団体信用生命保険に加入していれば契約者が亡くなった際、ローンの残債は免除されます。ローンを返し終わった後も住宅費の負担は少なくなります。一方、賃貸の場合は亡くなるまで家賃を払い続けなければいけません。

間取りに関しては、持ち家の場合は家族の人数や生活に合わせて自由にリフォームできる半面、家自体の大きさを変えることはできません。一方、賃貸の場合リフォームはできませんが、生活環境にあわせて移り住むことができます。

老後では、持ち家の場合は、手元の資金が足りない時には売却・貸し出し・リバースモーゲージなどの方法をとることができます。財産として残る分、相続についても考えておかなければいけません。一方、賃貸の場合は、高齢を理由に貸すことを断られるケースがあります。
また、注意しなければいけないのは、持ち家でペアローンを組んでいる途中に離婚をした場合です。家と残されたローンをどうするのかについて話し合いが必要になります。

〇戸建てとマンション
耐用年数は、戸建て(木造)の場合22年、マンションは47年(鉄筋コンクリート)程度と言われています。そのメンテナンスの費用に関して、戸建ての場合はリフォーム代、マンションの場合は修繕積立金や管理費がかかります。戸建ては自分のペースで修繕することができますが、マンションの場合は管理組合の計画に合わせることになり、場合によっては追加で修繕積立金を支払わなければいけないこともあります。
また、戸建ての場合、敷地内に駐車スペースを設けることができれば駐車場代はかかりませんが、マンションの場合は、別途駐車場代がかかります。

〇新築と中古
新築の場合、省エネや耐火仕様など最新設備が整っている分、価格も高くなります。中古物件をリノベーションすれば、新築よりも割安な場合もありますが、あまりにも古いと設備が整っていない、あるいは白アリやネズミなどの被害も考えられます。
また、住宅ローン控除の上限額は、新築住宅の方が大きく設定されています。

住居に関する費用は家計で大きな部分を占めます。住宅を考える際には、今後のライフプランも視野に入れながら、いくつかのパターンを比較検討して決めるようにしましょう。

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Sha

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