コミュニケーションを制するものは仕事を制す、ということで
以前、産業カウンセラーの方からお聞きした「ポポネポの原則」を紹介したいと思います。
「ポポネポ」はずばり、「ポジティブ」と「ネガティブ」の頭文字をとったものです。
上司が部下に指摘をする際、この順に会話を構成すると良いと言われています。
例えばプレゼンにて。
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資料分かりやすかったよ、ありがとう。(ポジティブ)
とくに5ページ目のグラフが分かりやすかった。(ポジティブ)
ただ、8ページ以降は項目を細分化したらもっと良かったね。(ネガティブ)
⚫︎⚫︎さんのこの案件にかける思いもよく伝わってきたよ。(ポジティブ)
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指摘したいこと(=ネガティブ)を
相手への賞賛(=ポジティブ)で挟んでいます。
こうすることで、部下へ心理的負荷をかけずに、スムーズに指摘をすることができるんです。
褒めることに慣れていない、端的な指摘を好む上司もいるかもしれませんが、
そのような指摘は、知らず知らずのうちに部下の心理的負担を積み重ねています。
端的に指摘したい気持ちも分かりますが、ちょっと待って。
褒める部分は探せば必ずありますから。
逆に「ポポネポの原則」に慣れれば、端的な指摘は、しようと思っても出来なくなると思います。
大袈裟ではなく、マネジメントの一環となるはずです。
指摘する部下の傾向を把握しているのであれば、アレンジもきくと思います。
アクティブな部下であれば、「今回の企画が通ったら、⚫︎⚫︎の案件もお願いしたいな。よろしくね。」
など、次に期待していることを伝えても良いかもしれません。
産業カウンセラーとも話しましたが、
大切なことは、相手への感謝と肯定、ですね。