投資の世界には「損切り」という言葉があります。
「損切り」とは、
株などの有価証券が買った時よりも値段が下がった時に、
価格が上昇するのを諦めて、売却することを言います。
この言葉、ビジネスにおいても利用されます。
新規事業を立ち上げたのはいいが、
思うように利益が出ない。
今のままで続けていても、上昇する見込みはない。
けれども、今まで注ぎ込んできた資金がもったいないので、
止めるに止められない。
こうした状況において、「損切り」を決断できるかどうか。
経営者の決断が問われるところだと思います。
私自身、つい先頃、新規事業から撤退することを決めました。
最初から苦戦の連続でした。
あれこれと試作は打ってみたものの思うような成果が出ず、
数年前から「そろそろ止めようかな…」と思っていました。
ですが、今までに費やしてきた金銭的、時間的コストを考えると
「なんかもったいないな…」
という思いがして、ズルズルと「止め時」を伸ばしてきて
しまっていたように思います。
幸いなことに、本業の方が順調に成長していることと、
別に新しい事業にチャレンジすることに決めたので、
スパッと「損切り」することにしました。
正確な計算はしていませんが、
結局新規事業で思ったような収益を挙げることはできませんでした。
ですが、試行錯誤をしていく中で、
様々な経験を積むことができました。
金銭的な「利益」を生み出すことはできませんでしたが、
経験値としての「利益」は得られたかな、と思っています。
何事もやってみなければわかりません。
今の時代は、非常に変化が激しいです。
それは塾業界も同じです。
周りの塾がドンドンと廃業に追い込まえていく中、
私のような小さな塾が生き残っていくためには、
「いかに環境にあわせて、素早く動くことができるか」
にかかっていると思います。
今後も失敗を恐れず、果敢にチャレンジしていこうと思います。