プログラミングにおいて、同期処理と非同期処理の概念はとても重要だ。
プログラミングを続けている以上、間違いなく遭遇するものだったりする。
この二つの差は、以下のようになる。
■同期処理
・概要
処理が一つずつ順番に実行される。
一つのタスクが完了しない限り、次のタスクは開始されない。
プログラムは前の処理が終了するのを待つため、直線的な実行フローとなる。
・利点
シンプルで理解しやすい。
処理の順序が直線的であり、プログラム上デバッグやメンテナンスが容易。
タスクが順番に実行されるため順序が保証されており、依存関係のある処理に適している。
・欠点
待ち時間が発生する。
前タスク、各タスクが完了するまで待つ必要があるため、処理全体の時間が長くなるケースがある。
待ち時間中にCPUやI/Oなどのリソースが有効活用されないことがある。
■非同期処理
・概要
タスクが独立して実行され、待ち時間なく次のタスクが開始される。
処理が並列で実行される。
・利点
待ち時間を最小限に抑え、CPUやI/Oなどのリソースを有効活用できる。
タスクを並行して実行できるため、全体の処理時間を短縮可能。
・欠点
コールバックやイベントループなどを管理する必要があり、同期処理に比べて複雑になる。
並列処理のため、デバッグやトラブルシューティングが難しい場合がある。
まとめとしては以下のようになる。
同期処理と非同期処理はそれぞれ適した場面があり、使い分けることが重要だ。
同期処理は、シンプルな処理や依存関係が多い処理に適している。
非同期処理は、大量のI/O操作を伴う処理や、画面をシームレスに遷移させたり再読込させずに表示させたい場合に向いている。
向いているものとしては、以下のような感じだ。
非同期処理:リアルタイムのチャットアプリケーション等
同期処理:データベースのバックアップ、シンプルなスクリプト処理等
同期処理と非同期処理はそれぞれ異なる利点と欠点を持つ重要な概念であり、プログラミングをしていく以上必ず出会うものなので、概念と実装をしっかりとリンクさせて覚えておきたい。