「時間に縛られず、自分のペースで働きたい」「好きな仕事を選びたい」「人間関係のストレスから解放されたい」
そんな思いから、フリーランスという働き方に憧れる人は年々増えています。
けれど、実際にフリーランスとして働いてみると、その自由の裏には「責任」や「不安」もついてくるのが現実です。
今回は、これからフリーランスを目指す人が後悔しないために、「独立前に知っておくべき5つのこと」をリアルにお伝えします。
会社員であれば、働いていようが有休を取ろうが、毎月決まった日に給与が振り込まれます。
でもフリーランスにとって「安定収入」は存在しません。月によって収入が大きく変わるのは当たり前です。
たとえば、仕事が少なかった月は収入ゼロに近くなることも。逆に、頑張っても報酬の入金が翌月末、翌々月…という遅延も珍しくありません。
だからこそ、フリーランスを始めるなら最低でも3~6か月分の生活費は貯金しておくのが理想。
「収入の波」があることを理解し、それに耐えられる経済的&精神的な準備をしておきましょう。
フリーランスの世界は「自分を選んでもらえるかどうか」がすべてです。
ただ「やる気があります!」だけでは、残念ながら案件はもらえません。
まずは何か一つでも「これができます」と胸を張れるスキルを身につけること。
ライティング、デザイン、プログラミング、動画編集…今は学ぶ手段が豊富にあります。
さらに、ポートフォリオ(過去の実績)やSNS、ブログなどを通じて自分のスキルを可視化する努力も必要です。
「自分の強みは何か?」を明確にし、仕事をもらえる土台をつくることが第一歩です。
フリーランスは“自由な働き方”であると同時に、“一人社長”でもあります。
つまり、仕事を見つけるのも、契約を結ぶのも、報酬を請求するのも、すべて自分の責任。
「営業なんてやったことがない」「お金の話をするのが苦手」では、正当な報酬を得られないことも。
最初はクラウドソーシングサイトなどを活用してもOKですが、将来的には直接クライアントとやり取りできる力を身につけるのが理想です。
トラブルを防ぐためにも、契約書や請求書などの基本的な書類の作り方も学んでおきましょう。
フリーランスは基本的に「一人」で仕事をします。
人によっては「誰とも会話をしないまま1日が終わる」ことも珍しくありません。
最初は気楽に感じても、長期間続くと想像以上に孤独を感じることもあります。
特に、相談できる上司や同僚がいない分、判断ミスをしやすくなる場面も。
そんな時のために、同業者の集まるコミュニティに参加したり、定期的に人と会う習慣をつくったり、意識的に“つながり”を持つ工夫が大切です。
自分のメンタルを守るためのセルフケア方法も、早めに確立しておくと安心です。
会社員のときは気にしなくてもよかった「税金」や「社会保険」。
フリーランスになると、すべて自分で手続き・管理しなければなりません。
たとえば、以下のようなことは最低限知っておくべきです:
国民年金・国民健康保険の加入と支払い
確定申告のやり方(青色申告 or 白色申告)
経費として計上できるもの、できないもの
開業届や屋号の必要性
知らなかったでは済まされない分野なので、早めに本やネットで情報収集し、必要であれば税理士に相談するのも一つの手です。
ここまで読んで、「やっぱり大変そう…」と思った方もいるかもしれません。
でも逆に言えば、これらのことを事前に理解し、準備できる人こそ、フリーランスとして長く活躍できる人でもあります。
自由には責任が伴いますが、その分やりがいや達成感は大きい。
自分の力で道を切り拓いていく感覚は、何にも代えがたい魅力です。
焦らず、着実に準備を重ねて、後悔のないスタートを切ってくださいね。