一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 趣味は仕事にはならない
**趣味を仕事にできたらなあ**
そう思う方はいらっしゃいますか?
安心してください。私もそう思う人間の一人です。
そんなみなさんに質問です。
「趣味」の定義って何でしょうか?
「仕事」の定義って何でしょうか?
これを考えたときに”趣味を仕事にする”って、言うほど簡単ではないように思えてきました。
ではまず「趣味」の定義から考えてみましょう。
みなさんの趣味は何ですか?
趣味をしている時、どんな気持ちですか?
どうしてその趣味をしたいと思いますか?
私の場合、趣味は
 ・食べること
 ・旅行
 ・DIY
などがあります。
これらをしている時間は、五感をフル活用して
味を楽しんだり、触感を楽しんだり、
没頭して夢中になったり、
一言で言えば幸せです。
なぜこれらの趣味をしたいかというと、
この幸せを感じたいから。
自分が最も心地よいと感じるものを選び、楽しみ、満足したいから。
そうしてエネルギーを補給したいからです。
みなさんはどうでしょうか?
感じ方や理由はそれぞれだと想います。
しかし、共通して次の言葉が当てはまりませんか?
「趣味はそれ自体をすることが楽しい」
他人から、それをしてどうするの?と聞かれたら、
だってそれが楽しいんだもん。やりたいからやってるんだよ!
と答えたくなりませんか?
ということで「趣味」とは
 それをすること自体が目的となっているもの
と定義します。
次に「仕事」の定義です。
同じように問いかけてみましょう。
仕事をしている時、どんな気持ちですか?
どうしてその仕事をしたいと思いますか?
私はSEをしているので、
例えば業務システムを作ることで、
ユーザーの仕事が楽になることを目指して仕事をしています。
人それぞれだと思いますが、
仕事をした先には、”誰がどうなる”という目的があるのではないでしょうか?
そもそも誰かにとってメリットとならなければ、対価は発生しませんね。
ということで「仕事」とは
 目的のために遂行すること
と定義します。
ここまで来ると、みなさんも
“趣味を仕事にする”って、言うほど簡単ではないように思えてきたのではないでしょうか?笑
でも安心してください。不可能ではありません。
先ほど定義した通り、「趣味」と「仕事」は目的の設定が異なります。
「趣味」は「過程」が目的になりますが、
「仕事」は「ゴール」が目的になります。
今、その趣味を楽しんでいる延長線のままでは仕事にはならないのです。
好きなこと、趣味を仕事にしたいと思うなら、
“ただ楽しいからやる”状態を抜け出し、
誰の何のためにそれをしたら良いのか考える必要があります。
いま趣味となっているものも、
自己満足ではない「目的」を設定することができたとき、
仕事にできると私は思います。
ーおわりー
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土井 彰子

文系大学を卒業後、SIerに就職。システムエンジニアとして大規模システムの開発を経験。2019年10月よりフリーランスとして活動。

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