一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

ちょっと間が空きましたが前回の続きです。
今回はチームで組んで受けた受託案件の経験から、「実際どんな感じだったのか」と「反省」を含めて書いていきます。

どんな案件?

結構大きな案件でして、人月工数で見積もっても80人月~100人月ぐらいのボリュームの案件です。
リプレース案件なのである程度中身を知ってる人がいる(この人が発注者)。
フリーランスのみでチームを組んで大きい案件を捌いてみようという試みだったので、興味があったので参加してみました。(将来自分一人では捌けない案件が来た時の知見を得ることも含めて。)
案件には途中からフロントエンジニア(Vueが使えるコーダ)として合流しました。
結果としては、大炎上した案件に首を突っ込んでしまったのですが。。。
※現在継続中

どんな案件状況?

納品(ドキュメント込み)まであと2、3カ月程というタイミングで、基本設計書らしきものはあるけど以下のような状態でした。

  • 基本設計が画面設計レベル
  • 要件定義書が無い
  • 機能一覧が無い
  • 画面設計以降のドキュメントは無し
  • できてない機能が結構ある

だいぶ香ばしいです。

まわりのメンバーは?

バックエンド専任の人とフロントエンド専任でバックエンドも担当みたいな方の2名で案件を回していました。
まぁまぁ長い案件なので参画以降も人の出入りは多かったのですが、フリーランスでやってる方がおおかったです。

仕事の進め方は?

基本的に週次報告と必要時にオンラインミーティング、チャットで疑問点などをやり取りしつつ物を作っていくような進め方でした。
ある程度お客様の業務時間に合わせて、開発作業/確認作業をする必要はありますが実績ベースなので稼働時間は特に厳しくありません。

案件に参加してからの出来事

色々ありましたがざっと以下の様な感じでした。

  • 実は要件定義と設計工程がお客さんと合意が取れてなくて意味がなかった
  • 初期メンバーと発注者が仲違いし、初期メンバーが居なくなる
  • 追加で入ってきたメンバーが完成間近の機能を壊して居なくなる
  • 機能設計/DB設計が甘くて開発後半でリプレース前の機能で必要なものがなくなっている
  • ウォーターフォールでの開発ではなくアジャイルでの開発という事を開発を始めて1年後ぐらいに知る
  • 参加して間もないメンバーが音信不通で居なくなる

現状

とりあえず、リプレース前の機能を実現したものを納められる段階までもって行くことができました。
お客様との関係もだいぶ修復された状況になって一旦一息つける状況です。
作業自体も元々の「フロントエンドのコーダー」からバックエンド、インフラ、顧客折衝回りも担当して色々経験することができました。

反省

今回の案件については「契約」と「合意の文書化」が大事なことを痛感しました。今回の反省を活かして今後の案件でも気を付けていきたいと思います。

「発注者<->作業者」間での契約

  • 作業内容
  • 作業範囲
  • 現状確認
  • 金額

「発注者<->発注元」間での契約

  • 作業内容
  • 責任範囲
  • 合意の文書化
  • 金額
  • 工数変更時の期間/金額に関しての取り決め

 

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新歩一 正己

初めまして。 新歩一と申します。 現在開発系のフリーランスで4年目となります。 新しいもの好きなので色々開発言語は触っております。 Web関係、業務用システム構築がメインでJava, Javascript, PHP, Pythonを使っております。 オリンピック期間は国外逃亡します。(たぶん)

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