自分のペースで仕事ができる個人事業主にとって、毎日の仕事の集中力の程度はとっても重要です。
集中力がないと仕事も進まないし、パフォーマンスも低下する。
結果として収入も減りかねないからです。
その観点からいうと、スマホ依存はなんとしても避けたいです。
仕事すべき時間をスマホに費やしてしまえば、収入が減ってしまうわけですから。
なんとなくスマホを取り出して触ってしまう
移動中はずっとスマホを見ている
スマホを触っていないと落ち着かない
友人との会話の最中でもスマホをいじってしまう
↑に心当たりがあるなら、スマホに依存している可能性が高いです。
なぜ、スマホを触らずにはいられなくなってしまうのでしょう?
スマホの各種アプリには、通知機能がありますよね。
音やポップアップ、バッヂなどで更新を伝えてくる、アレですね。
「更新情報がありますよ!今すぐ見たほうが良いんじゃないですか?」
「見たほうが良いよ!」
「今すぐ見ろよ!」
と言う意味です。
でも、この通知に気づいて内容を見たとしても、大抵の場合は重要なコトはないですよね。
ごくたまに重要なメールや大切な情報、面白い情報があったりしますが、ほんとうにゴクゴクたまにです。
重要なことはほぼ無い、と分かっているのに、通知に反応してしまう。
なぜこんな不合理な行動をしてしまうのでしょうか?
それは、人間の脳みそがそのように進化してきたからです。
太古の昔、人間がまだ狩猟採集生活を送っていた頃、
こんな感じで、日々の食料を調達していました。
不確かな情報だけど、食料がゲットできるかもしれないから、確かめてみる。行動してみる。
こういうスタンスです。
「いるか分からないから、木の上になんか登らない。」
こういう人間は、食料が調達できずに生存できませんでした。
現代人は、「あるかどうかわからないけど木の上に登ってみる」タイプの人間の子孫なのです。
で、その頃から人間の脳はほぼ変わっていません。
進化の時間軸でみれば、原始時代から現代までの期間はほんの一瞬にすぎず、その間の進化は微々たるものにすぎないからです。
現代人がタイムスリップして原始時代に放り込まれたら、木の上に登って果物がないか確かめるわけです。
話をスマホに戻します。
現代人にとって、スマホの通知をチェックするのは、木の上に果物を探しにいくのと同じこと。
通知を見た瞬間に脳内でドーパミンという物質が分泌されて、「なにか有るかもしれないから、見に行け」と行動を促してくるわけです。
この不確実性への偏好傾向は、人間がギャンブルが好きなことからも分かります。
当たるかどうかわからないけど、やってみたい。
ギャンブルはまさにコレですよね。
スマホもギャンブルもいっしょです。
重要なこと、面白いことが実際に有ることは稀だけど、通知があったらとりあえず見てみたい。
見ないと気がすまない。
これは、脳内でドーパミンが出ているせいです。
この生理現象は、人類が原始時代から生き抜いてきた名残りなので、抗いがたいものです。
スマホに依存してしまうのは、ある意味当然の結果ともいえます。
だから、意識的にスマホを遠ざけた生活をしないと、本能のままに無意識にスマホと関わってしまうと、すぐに依存症になってしまいます。
仕事の便利ツールであるスマホに依存して仕事の効率やパフォーマンスが落ちてしまう・・
こんなに本末転倒なことはありません。
スマホ依存に心当たりがある場合は、ぜひ気をつけてみましょう(自戒)。