一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • スマホ依存はギャンブル中毒とおなじ仕組み?

自分のペースで仕事ができる個人事業主にとって、毎日の仕事の集中力の程度はとっても重要です。

集中力がないと仕事も進まないし、パフォーマンスも低下する。

結果として収入も減りかねないからです。

 

その観点からいうと、スマホ依存はなんとしても避けたいです。

仕事すべき時間をスマホに費やしてしまえば、収入が減ってしまうわけですから。

スマホに依存してしまう理由

なんとなくスマホを取り出して触ってしまう

移動中はずっとスマホを見ている

スマホを触っていないと落ち着かない

友人との会話の最中でもスマホをいじってしまう

 

↑に心当たりがあるなら、スマホに依存している可能性が高いです。

 

なぜ、スマホを触らずにはいられなくなってしまうのでしょう?

 

スマホの各種アプリには、通知機能がありますよね。

音やポップアップ、バッヂなどで更新を伝えてくる、アレですね。

「更新情報がありますよ!今すぐ見たほうが良いんじゃないですか?」

「見たほうが良いよ!」

「今すぐ見ろよ!」

と言う意味です。

 

でも、この通知に気づいて内容を見たとしても、大抵の場合は重要なコトはないですよね。

ごくたまに重要なメールや大切な情報、面白い情報があったりしますが、ほんとうにゴクゴクたまにです。

 

重要なことはほぼ無い、と分かっているのに、通知に反応してしまう。

 

なぜこんな不合理な行動をしてしまうのでしょうか?

 

それは、人間の脳みそがそのように進化してきたからです。

 

太古の昔、人間がまだ狩猟採集生活を送っていた頃、

  • この木の上の方には果物がなっているかもしれない。登って確かめてみよう。
  • この草むらの中にはウサギがいたな。今日もいるかもしれない。入って確かめてみよう。
  • この川のこの岩の近くには魚がいることが多い。今日も確かめてみよう。

こんな感じで、日々の食料を調達していました。

 

不確かな情報だけど、食料がゲットできるかもしれないから、確かめてみる。行動してみる。

こういうスタンスです。

 

「いるか分からないから、木の上になんか登らない。」

こういう人間は、食料が調達できずに生存できませんでした。

 

現代人は、「あるかどうかわからないけど木の上に登ってみる」タイプの人間の子孫なのです。

で、その頃から人間の脳はほぼ変わっていません。

進化の時間軸でみれば、原始時代から現代までの期間はほんの一瞬にすぎず、その間の進化は微々たるものにすぎないからです。

 

現代人がタイムスリップして原始時代に放り込まれたら、木の上に登って果物がないか確かめるわけです。

 

話をスマホに戻します。

現代人にとって、スマホの通知をチェックするのは、木の上に果物を探しにいくのと同じこと。

通知を見た瞬間に脳内でドーパミンという物質が分泌されて、「なにか有るかもしれないから、見に行け」と行動を促してくるわけです。

この不確実性への偏好傾向は、人間がギャンブルが好きなことからも分かります。

当たるかどうかわからないけど、やってみたい。

ギャンブルはまさにコレですよね。

 

スマホもギャンブルもいっしょです。

重要なこと、面白いことが実際に有ることは稀だけど、通知があったらとりあえず見てみたい。

見ないと気がすまない。

これは、脳内でドーパミンが出ているせいです。

この生理現象は、人類が原始時代から生き抜いてきた名残りなので、抗いがたいものです。

 

スマホに依存してしまうのは、ある意味当然の結果ともいえます。

 

だから、意識的にスマホを遠ざけた生活をしないと、本能のままに無意識にスマホと関わってしまうと、すぐに依存症になってしまいます。

 

仕事の便利ツールであるスマホに依存して仕事の効率やパフォーマンスが落ちてしまう・・

 

こんなに本末転倒なことはありません。

 

スマホ依存に心当たりがある場合は、ぜひ気をつけてみましょう(自戒)。

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