もみほぐしに行っても、整体に行っても、その時は気持ちよかったり、整った感じがしたり、痛みが軽減されたりするけど、何日かすると元にもどってしまう。だから何回も通ったり、どこかいいところがないかと、あちこち見つけている。こんな方はいませんか?心当たりのある方もいらっしゃいますよね。
今回は身体の歪みや肩こり腰痛などの痛みが、どうして繰り返してしまうのか、どうしたらよい方向に向かうのか、お伝えしようと思います。
繰り返すということは……根本的に治っていないという事ですね。
そこには負の連鎖があるし、歪みの原因も改善されていないという事です。
負の連鎖がおこってしまう理由としては、
一種の生活習慣病のようなものがあります。
*筋肉が緊張した状態で長時間固まっている・・・・・デスクワーク、家事、運転、スマホ、ゲーム、等々。
*筋肉に過度な負荷がかかってしまう・・・・・力仕事、介護、保育、スポーツ、等々。
*ストレスで、筋肉が緊張してしまう・・・・・自律神経の乱れ、責任ある立場、人間関係、環境、等々。
*体の使い方の癖・・・・・歩き方(ガニ股や内股、ハイヒールなど)、姿勢、利き手利き足、嚙み癖、怪我や病気の後遺症、等々。
*脳の誤作動・・・・・痛みが長く続く事で、痛みに対して過敏になってしまう。
これって、なかなか避けるのが難しいものばかりですよね。
人間は身体の一番上に、約5kgの重さを持つ『頭』を乗せています。
身体の面積の割合からすると、とても小さな足の裏で、身体全体と重い頭を支えているわけですから、身体のバランスを取る為に、筋肉・筋膜にはとても大きな負担がかかっているのです。
特に足の裏には、姿勢を保つ為のセンサーがたくさんあり、地面の凹凸や傾斜などで、身体のバランスを崩してしまいそうになっても、足の裏から身体全体の筋肉と筋膜を総動員して、転ばないよう、姿勢を崩さないよう、大事な頭を守る為に、筋肉・筋膜は、頑張ります。
重いものを持った時もバランスを崩さないよう、スポーツでも、家事でも、デスクワークでも、ゲームをしていても、常に重い頭を支えるために、筋肉・筋膜たちは必死です。
そして頑張り続けた結果、筋肉・筋膜の負担が大きくなって慢性化し、こりや痛みに繋がってしまいます。
また、筋膜は同じ姿勢を30分以上続けると、癒着を始めてしまいます。
「筋膜の癒着って何だろう?」のブログでもお伝えしましたが、
【筋膜同士や筋膜と筋肉、筋膜と他の組織を癒着したままにしておくと、
そこにまた癒着が重なっていき、血管が潰され血行が悪くなり、
神経や筋肉に運ばれる酸素や栄養素が減少し、
リンパ液の循環が悪くなり、老廃物がたまって”しこり”になり、
この”しこり”がこりや痛みや代謝が悪くなるなど、
身体の不具合の元になってしまいます。
多くの人が痛みをかばいながら動かすので、
それを補う方法を筋膜は勝手に編み出します。
かばいあって補い合ってを繰り返す中で、
そのしわ寄せがきているところが また痛み出します。
もう負の連鎖でしかありません。
そして慢性化していきます。】
この負の連鎖を止めなければならないのですが、身体の使い方の癖を自分で気にして治そうとしても、逆に変に力が入ってしまって、余計疲れてしまったり、今の環境(仕事・スポーツ・趣味等)や、生活習慣を変えることは、難しいですよね。
だから、痛みはどうしても繰り返されてしまうのです。
また、強いマッサージ(物理的な圧力)を繰り返すと、筋繊維は防御のために余計硬くなってしまいます。
すると、もっと強く押されないと満足しなくなり、負の連鎖がここでもおきてしまいます。(⋆マッサージは、軽めに受けましょう)
どうしたら痛みを繰り返さなくて済むのか・・・・それは、
痛みの原因を知って、根本的に改善していくしかないです。
痛みは、身体からのSOSの信号です。
見逃さずに受け止めて、痛みが出ても慢性化させないようにする必要があります。
痛みが出たら病院で薬をもらえばいい、とか、
マッサージして少し良くなればいいや、とか、
そのうち良くなるだろう、とか、
忙しくて後回し、とか、
どこに行ってもどうせ治らないし、とか・・・・・
大切な自分の身体なのに、
他人任せや、諦めてる方も多い気がします。
まずは、その考え方を見直して、
もう少し身体からのSOSに真摯に向き合ってみましょう。
長引く痛みは、まず病院で検査を受けてみる。
検査で異常が見つからなかったり、
対処療法では変化を感じないようなら、
根本からの体の改善を目指している整体や治療院を探して、お任せではなく、お手伝いをしてもらう感覚で、身体のメンテナンスをお願いする。
もちろん自分でも痛みが出ないように改善する努力をする。(ストレッチや軽い運動、環境の改善等)
これが歪み・痛みを繰り返さないようにする、大事な要素ではないでしょうか。