一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • AZURE上に構築したWindowsドメイン環境で2台目のADサーバを追加した際に発生したエラーと対処方法 その5

Azure上に、Windows 2019 ServerにてWindowsドメイン環境(AD2台構成)を構築した際に発生した事象を記載します。今回は発生した事象④について記載します。

④ADサーバー間のレプリケーションエラー
2台目のADサーバ構築後、ネットワーク設定の参照DNSが自動でループバックアドレスに変更され、イベントログを確認すると、ADサーバー間でのレプリケーションに関連する警告とエラーが継続して出力されていることが判明した。
以下の警告/エラーイベントがDNS ServerおよびDFS Replicationで継続して出力された。

ソース:DNS-Server-Service
イベントID:4013

ソース:DNS-Server-Service
イベントID:4015

ソース:DFSR
イベントID:1202

ソース:DFSR
イベントID:4614

レプリケーションを含めAD間の通信上の問題が発生する場合、大半はDNSが正常に動作していないことが多いようで、今回の場合も明らかに参照DNS設定に問題があった。オンプレミス環境の場合、各ADサーバーの参照DNS設定は優先DNSに自サーバーのIPアドレスを、代替DNSにはその他ADサーバーを指定するが、Azure上に仮想マシンを構築している場合は、Azureポータルにて、仮想ネットワークの「DNSサーバー」から「カスタム」を選択して、オンプレミス環境と同様の構成にて追加設定する。

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